テニス

【2016ウインブルドン】ジョコビッチのゴールデンスラムはあるのか?!ドロー解説してみる

ウインブルドンのドロー表がでました。

今回のウィンブルドンは、やはりジョコビッチのGS5連勝、そしてリオからの全米での年間ゴールデンスラムを達成する道のりを歩めるのかが、大きな焦点になります。

そして、錦織圭がどこまで躍進できるか?!
フェデラーの巻き返しはあるのか?!
勢いに乗っている、ティエムはどこまでいけるか?!

など、楽しみはいっぱい。

今回は4つの山に分けてドローを見ていきます。


(こちらもあわせてどうぞ。)
>>2016ウインブルドン(全英)のシードからドローを勝手に考察。こういう引きは嫌だ!

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ジョコビッチの山

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フェデラー以来のウィンブルドン3連覇に向けジョコビッチがグラスコートで今年初始動です。

初戦のワードは、デ杯でイズナーに勝った5セットにも力を見せる選手です。
ジョコビッチは初戦からアウェー戦となります。
その次もエドムンドが来れば2戦連続アウェー戦。
序盤から気が抜けません。

3回戦は[28]クエリーを引き、このシード帯ではタフなマッチアップとなりました。
クエリーは重要な場面でプレーを乱してしまう傾向があるので、昨年のコールシュライバー戦同様、カウントを悪くせず並んだスコアでいくことが大切になってきます。

4回戦も芝巧者が待ちます。
[13]フェレールは意外にも芝タイトル持ち。
フェレールはここで16強に進み自信を取り戻したいところです。
さらにここには[21]コールシュライバー、マウーもいて厳しいブロックです。
誰が上がってきても面白い4回戦になりそうです。

一方芝シーズンに入って勢いが戻ってきた[6]ラオニッチは厳しいところにはいりました。
2回戦のセッピは芝巧者。
さらに[27]ソックは相性はいいもののウィンブルドンのダブルスチャンピオン。
4回戦ではこちらも今期好調の[11]ゴフィンと、ビッグサーバーの[20]アンダーソンと厳しい。
昨年のラオニッチは、この時期けがの回復途中で成績が出なかったころです。
ポイントを稼いでトップ8安泰の位置をキープしたいところです。

一方ゴフィンはファイナル争いに向けて早期敗退は禁物。
エキシビジョンでジョコビッチに勝って調子は少しずつ上向きです。

QFですが、ラオニッチには期待したいものの、ジョコビッチには7戦全敗中。
ジョコビッチは14~15オフシーズンにラオニッチと一緒に練習をしてから、何か感覚を掴んだのか全く寄せ付けない試合が続いています。

ジョコビッチ有利でしょう。
しかし一泡吹かせる選手はたくさんそろった印象です。

フェデラーの山

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ウィンブルドン7度の優勝、フェデラーは心配です。
前哨戦2大会で優勝なし。これは4年ぶりです。
しかし、最近のウィンブルドン優勝年である07年、09年、12年はすべてハレでは優勝していません。
むしろ大躍進への吉兆なのかもしれません。

幸い序盤に危険な選手はいません。[30]ドルゴポロフがやや気になるところです。
一方調子を落としている[16]シモンと復帰大会となる[17]モンフィスのブロックは混戦。
シャルディー、ジョンソン、ディミトロフと実力者がそろっています。
フェデラーとしては、3回戦までは早く試合を片付け、体力満タンの状態で2週目に入ることが上位進出のカギになってきます。

[5]錦織圭のまず当面の目標は松岡修造に並ぶウィンブルドンベスト8でしょう。
現状まだ躍進したことがない大会なので一歩一歩進んでいくことです。
初戦のグロスは世界最速(チャレンジャーのため非公式)サーブを記録した選手で、典型的ビッグサーバー。芝コートでは危険です。

という論調が広まっていますが、現在のグロスのランキングは123位。
ビッグサーバーという単語に踊らされますが、現在のグロスはキープ率が79%、およそビッグサーバーとは言えず、今年の勝敗は3勝11敗とスランプに陥っています。
芝コートなら結果も違うのでは?と思いますが前哨戦は本戦2回戦、予選2回戦、予選2回戦とぱっとしません。
錦織としてはラリーが続かずフラストレーションがたまり、ミス連発の悪循環だとよくないですが、ラリーは続かないものと割り切ってプレーできれば大きな脅威ではありません。
必要以上の警戒はいらないのでは、という見解です。

2回戦は組みやすい。
マルチェンコは爆発力が少なく、ベネトーは復帰途中。
いいドローと言えます。

3回戦は要注意。
クレーコーターの[29]クエバスですが、今週ノッティンガムで決勝に進んでいます。
さらにそのクエバスと準決勝を戦ったミュラー、さらにウィンブルドンジュニア優勝経験があり、今期好調のクズネツォフとメンバーが揃いました。
徐々にこのあたりからプレーレベルを上げていきたいところです。

そして個人的要警戒が4回戦です。
ドローの全体感想を見ると[9]チリッチがかなり軽視されている印象を受けます。
チリッチは錦織にGSで2度土をつけた数少ない選手(他はナダル、ジョコビッチ)であり、GSは得意な選手です。

チリッチがMSベスト4を一度も経験したことがないというのは、あまり知られていない事実です。
その状況でありながらトップ10を経験し、一線級でずっと頑張っている理由は250のコンスタントな優勝と、GSでのコンスタントな活躍です。

ここ2年のチリッチのGSの成績は、優勝1回、SF1回、QF2回、16強1回、3回戦1回、1回戦1回、欠場1回と、半分がQF以上。
さらにウィンブルドンは連続QF進出。
前哨戦でもマレーにフルセットまで行っており、正直ちょっと状態が良ければ簡単に錦織を倒せると思います。

仮にチリッチが来なくても[23]カルロビッチがいます。
グロス、ミュラーの上位互換となり、リターン力が問われる試合となります。
14年ラオニッチ戦同様ノーチャンスで敗れる可能性もあります。
QF進出に向けて、徐々にビルドアップしていく必要があります。

フェデラー、錦織が不安定な状況で、どんなQFのカードになるか全く想像できません。
一応SFまでは錦織も見れるドローだと思います。
しかしまずは一戦一戦。いつ脇腹の痛みが再発するかもわかりませんし、とりあえず8強目標です。

ワウリンカの山

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ワウリンカは昨年8強の失効も迫っていて、同成績か4強がほしいところ。
初戦はフリッツとなりました。
まだフリッツは芝のプレーは体得していないので、うまく挑戦を退けることが大事です。

2回戦のデルポトロは注目。
ただデルポトロは体力切れが深刻で、ワウリンカ相手に5セット戦う体力があるかは未知数です。
ワウリンカとしては、2セットダウンを避けて悪くとも1セットオールで迎えることが必要です。
そこを抜けると3回戦は組みやすく、4回戦は[14]アグーか[19]トミッチと、計算しやすいです。

一方初のGS一桁シードとなった[8]ティエムは1回戦がタフです。
ハレで敗れたマイヤーが相手。
ただ疲労も抜けたはずで、マイヤーもさすがに同じプレーはしてこないでしょう。
ベテランということで5セットのきつさもあります。
ハレの時よりはティエム有利でしょう。

注目は[10]ベルディヒ。
かつて決勝に進んだベルディヒですが、今大会要注目の[24]ズベレフが対抗シードに来ました。
2回戦ではベッカーとの対戦もあり、油断は禁物。
かつてベルディヒは全仏かウィンブルドンの1R~2Rで早期敗退することが続いていただけに、今大会は不安です。
ファイナル争いに向けて簡単に負けるわけにはいきません。

ズベレフは逆にここで16強に入って来るとレース10位台中盤に入って来るので、今後も大きなポイントを確保すればトップ10、ファイナル入りも夢ではなくなってきます。

ワウリンカがGSモードに入り、何事もなかったようにシードキープできるか、できなければ4強720pがティエム、ベルディヒ、ズベレフ、アグーのいずれかに入ることが濃厚になります。
またワウリンカもファイナル安泰とは言えず、ファイナル争いのかかった選手の激しい争いになりそうです。

マレーの山

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2度目のウィンブルドン優勝へ、マレーは本気で狙ってくるでしょう。
初戦はBroadyとの対戦。ただ全仏のこともあるので油断は禁物。
2回戦のルーは8強の経験があります。

3回戦は[26]ペールが上がってくるとモンテカルロの再来となり、一気に厳しくなります。
さらに4回戦は[16]キリオス。
ステパネク、ラム、[22]ロペスもいてきついブロックです。
キリオスはマレーとの対戦が多く、連敗していますが得意のウィンブルドンで初勝利なるか。
可能性はあると思います。

ダニエル太郎の初戦はモナコ。
実力者ですがクレーコーターなのでこのあたりはチャンスかもしれません。

[7]ガスケは前哨戦で1回戦負け、さらに錦織とのエキシビジョンでは大差で敗れ、本番が心配です。
序盤の山は3回戦の[25]トロイツキ。
25~32シードの中ではウィンブルドンの通算成績が最もよく、要注意です。

全仏を涙の棄権で終えた[12]ツォンガはぶっつけ本番。
ちょっと上位進出は今のところ考えにくいです。
あまりウィンブルドンの成績がよくない[18]イズナーはそろそろ大爆発したいところ。

マレー有利でしょう。フランス勢が多く、楽しみです。
キリオスは厳しいブロックですがなんとかマレーとの対戦にはこぎつけたい。
初ファイナルに向けても大事な大会です。

大会は27日(月)から

大会は月曜日から始まります。
ウィンブルドンの慣例で、センターコート初戦は前年チャンピオンというルールがあるため、ジョコビッチのいるトップハーフから始まることが確定しています。

またこちらも慣例で、1週目の日曜日は原則試合なしとなります(ミドルサンデー)。
一般的に雨順延がない場合、男子のスケジュールは(Tはトップ、Bはボトム、ジョコビッチはトップハーフ)

月 T1R
火 B1R
水 T2R
木 B2R
金 T3R
土 B3R
日 試合なし
月 4R
火 休み(女子QF)
水 QF
木 試合なし(女子SF)
金 SF
土 試合なし(女子決勝)
日 決勝

となります。
ただ例年必ず1回は雨に見舞われるので、こんなにきれいに消化することはありません。

現在、センターコートのみが屋根つきになっており、上位選手はこの恩恵を受ける形になりますが、ほとんどの選手が雨サスペンデッドと日没サスペンデッドに苦しむのが普通です。

第5シードの錦織はトップハーフに前年覇者のジョコビッチと7回優勝のフェデラーがいるので、しばらくはセンタ-コートは回ってこないと思います。

ぜひセンターで試合をするラウンドまで進んでほしいところです。