映画

【口コミ】何を観ようか迷っているあなたにオススメする映画!

2016/2/9 更新

今回は、ぼくがオススメする厳選映画を紹介します!
人気なものから、マニアックなものまで、あなたの観てみたい映画が見つかると嬉しいです。
※ネタバレもあるので注意願います。。。

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        出典:http://cdn-ak.f.st-hatena.com

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破門 ふたりのヤクビョーガミ

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5作品ある“疫病神”シリーズ。しかしなんでこの『破門 ふたりのヤクビョーガミ』(原作「破門」)を1本目の映画化に選んだんだろうか??

「直木賞」受賞作のネームバリューか?!他のはもっとお金がかかりそうだったからだろうか?!宗教界やら美術界の話は難解になるかと思ったのだろうか?!北朝鮮でのロケは。。。

大阪弁の会話のテンポは良かったです。その辺は『かぞくのひけつ』での家族のしょーもない会話がおもろかった小林聖太郎監督なので期待してた通りです。

キセキ ーあの日のソビトー

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GReeeeNの名曲「キセキ」誕生にまつわる軌跡と奇跡を題材にした映画。GReeeeNそのものが相当僕にとっては謎めいていたので、楽しみです。

>>【映画】GReeeeN(グリーン)の半生を綴った映画が公開!

本能寺ホテル

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たまには歴史物でこういうのも面白そうかと。

実際に現在の本能寺に隣接する場所にホテル本能寺というのがあります。たぶん、映画とは関係ないですが。

3月のライオン

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個人的にキャスト選出がうまいなと思ってます。監督はるろ剣やった人です。

何かを取り戻していく優しい物語です。

スターウォーズ・ローグワン

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個人的にスターウォーズ史上最高に良かった映画です。エピソード4の直前10分前まで描く作品。スターウォーズを初めて観るという人にも楽しめる作品だと思います。

>>【ネタバレ】ローグワンはスターウォーズ史上最高に面白い!

淵に立つ

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一見、平和そうな家族に加わった闖入者のせいで、平穏が乱されるという構図は『歓待』と同じです。深田晃司監督の『淵に立つ』。姉妹編のようであっても、喜劇風の『歓待』と違い、こちらはサスペンスタッチというかホラーというか。

招かれざる客=浅野忠信の佇まいもそうだけれど、後半、一家の娘が変容して登場する場面なんか、観る者の度肝を抜くホラー的アプローチです。人物の置かれた状況は、その人の過去の行いに基づいているという、いわば「業」についての辛口ばなし。そこもまた、背筋が寒くなる感じです。

驚いたのは、妻役の女優、筒井真理子の前後半の変貌ぶり。舞台の人くらいの認識だったけれど、これからは注目しないわけにはいかない女優さんです。

ガール・オン・ザ・トレイン

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通勤電車から見える瀟洒な一戸建て。ヒロインは、その家に暮らす仲睦まじそうな夫婦を車窓から見ていて、ある時、不倫現場を目撃しちゃったもんだから、怒りを覚えて・・・これがサスペンスへの入り口です。なんだか松本清張みたいですが。

劇中の鉄道は、ニューヨークへの通勤路線、メトロノース鉄道のハドソン線なのだとか。見たところ、電気機関車が引っ張る客車のよう。ロングシートの通勤電車ではありません。大都市近郊路線にしては、川に沿って走るところなど風景が美しい。日本に当てはめればどこになるのだろうか?!大阪への通勤線としての福知山線だろうか?

既視感があるなと思えば、デ・ニーロ&ストリープの『恋におちて』や、ダイアン・レインの『運命の女』に登場してた。サバ―ビアーの憂鬱とこの路線はマッチするのだろうか。鉄道と清張っぽさも、もちろん相性がいいです。

弁護人

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『弁護人』は、もの凄く待ち遠しかった日本での公開です。

ノ・ムヒョン元大統領の就任以前、弁護士時代の逸話をもとにした映画であることは、鑑賞前の情報としてもっておきます。高卒で弁護士になって不動産登記で頭角を現し、税金問題専門に転身して業績を上げていく前半。ガンホと右腕の事務長役オ・ダルスは、まるでフランキー堺と小沢正一みたいで、さしずめ“駅前弁護士”の趣です。俗物っぽさ丸出しだけど決して金の亡者ではなく、軽やかに笑いをとる。この「前半」があるから、「後半」の展開が活きてくきます。

ある事件から一転、人権派の弁護士として韓国の民主化運動を先導していくことになる主人公。クライマックスは、もちろん法廷シーンです。最後に証言台に立つ暴力刑事の憎々しさと、ガンホの熱弁。

韓国映画は、どうしてこんなに胸を熱くさせるんだろうか。自国の恥部までも臆することなく映画にするからなのか?!紛うことなき、屈指の傑作だと思います(韓国で3年前の映画ですが。。。)。

ジムノペディに乱れる

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行定勲監督の作品を観たのはいつ以来だろうか?

今度は愛妻家』以来かな。最新作『ジムノペディに乱れる』は、気になってた「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の一作です。

板尾創路演じる主人公は、過去にちょっとした受賞歴のある映画監督。昔の栄光にすがりつつも、映画一本、まともに作ることができない・・・そんな男の一週間。当然、女性がらみの。

そんな設定だから無論、ホン・サンスの諸作の主人公を重ね合わす。もっと“酒”と“議論”があったら、まさにホン・サンスなんだけど、どうやらメンドくさいことは避けてきたキャラのようです。まあ、板尾さんにはそんな役柄が似合うってところでしょうか。むしろ、『Re:LIFE〜リライフ〜』のヒュー・グラントの方が近いかな。ダメ男だけど、女にはモテるってことで。

君の名は。

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今更ながら『君の名は。』を鑑賞。夕方6時台の回。200席ほどのキャパが、サラリーマンで7割がた埋まっています。まだまだ人気なのにホント驚です。中には年配の方もいらっしゃる。

『転校生』に『イルマーレ』が融合したような設定なのは事前情報として備わっておりましたが、さらに『ターミネーター』が加わったストーリーだということは、観て初めて知りました。作画の美しさも加味して、充分に満足しました。

アニメ(映画)は実写に比べて、より作家の世界観が強く出たものが多いと思います。僕も子供の頃に観た『風の谷のナウシカ』で宮崎駿ワールドに打ちのめされ、しばらくの時期、一日の1/3くらいはそのことを考えていたものです。映画の中で描かれなかった背景を思い描き、些細なシーンを深読みし。。。といった具合に。

しかるにこの『君の名は。』も、観た人をそういう、考えたい、想像したい気持ちにさせる力のある映画なのでしょう。だからこそのリピーター続出現象。もしぼくが高校生くらいなら・・・。

手紙は憶えている

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老いてますます活躍するクリストファー・プラマーはともかく、マーティン・ランドーが健在だったことが非常に嬉しい『手紙は憶えている』

ぼくのような中途半端な映画好きの知識をもってしてだとマーティン・ランドーは、ウディ・アレンやコッポラの映画で重要な役を演じてきたから、ユダヤ系の俳優なのは間違いないんだろうが。クリストファー・プラマーって、ユダヤ人と分かる役柄を演じたことってあったかな?

昔の彼の出演作はあまり観たことがないから分からない。。。

恐らく、このキャスティングの妙こそが、映画の肝。それ以上、多くは語れない。それにしても、何て用意周到で、かつ、気の遠くなるような復讐なんだろうか。

この世界の片隅に

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今まで観た戦争映画とは全く違う視点の映画です。

当たり前とは何か?普通とは何か?
ということを、ひじょーに考えさせられる内容。是非あなたにも観てもらいたい!

ちなみに『白骨の御文』がチラッと聞こえたりします。

scoop!

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『バクマン。』の次が『scoop!』。

大根仁監督は雑誌媒体に特別な思い入れがあるのだろうか??
漫画誌、写真週刊誌と2本作ったのだから、ぜひもう一本作って欲しい。
女性誌?硬派な週刊誌?ぜひ残業・薄給のブラック企業ぶりの糾弾をして欲しい。

さて、『scoop!』。登場人物の恋愛感情はともかく福山&二階堂の関係から、イーストウッドの『ルーキー』などを容易に連想させる“師弟もの”の系譜です。

決定的瞬間を狙う、ハンターのようなパパラッチの師弟関係。短いシーンで繋がれたスクープの対象はいずれも実在の事件、事象をモデルにしている感じです。被写体に近づいてヒット・アンド・アウェイ。奢る芸能人のゲス不倫やご乱行は一般人にとっては“悪”だから、本来アンチ・ヒーローなパパラッチが正義漢に見えてきてしまうから、あら不思議。マイクをカメラに持ち替えたキナメリ。『コミック雑誌なんかいらない』と。だけど、豊田商事事件に居合わせたキナメリが無力な傍観者を痛感するのと違い、クライマックスの決定的瞬間で、パパラッチ福山は“戦場カメラマン”となる。その伏線はある。

めちゃくちゃおもしろかったです。予告編で見せた滝藤さんの舌だしポーズも、ある伏線だったり。

溺れるナイフ

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最近濫作気味の美形男女による学園青春ものかと思い込んでいた『溺れるナイフ』でしたが、チラシの絵柄に反してそうではないと知り試写で拝見しました。

ぼくにとってのフックは、「小松菜奈&菅田将暉」でも、話題の新進女性監督「山戸結希」でもなく、脚本「井土紀州」、ロケ地の熊野、そして火祭り。浮雲町という架空の町が舞台ですが、スクリーンに映し出される風景は、“紀州”以外の何処でもない。木々の深い緑と海の神秘的な青は、神々の住むところを想像させます。神主一族の跡取りで不遜な態度の男子(菅田将暉)と、家庭の事情で東京から転校してきたモデルの美少女(小松菜奈)。それぞれに想いを寄せる男子女子を加えた“4角”関係。年に一度の「火祭り」の晩に、彼らの運命を狂わす“事件”が起きる。勇壮な火祭りは、人を狂気に走らせるのだろうか?

昔観た柳町光男監督の『火まつり』を思い出します。神の領域に踏み込んだ主人公=北大路欣也が、この映画の菅田将暉と重なり合う。内に秘めた暴力性を感じさせるいい俳優になってきました。ただ気になるのは、最近ちょいと出過ぎな気が。。。

怒り

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はじめは「原作を読んでから」と思っていましたが、結局、読まないまま観ました。

「妻夫木&綾野」in東京、「謙さん&あおいちゃん&マツケン」in千葉、「森山未來&広瀬すず」in沖縄の3つのストーリー。それぞれは独立していて混じり合うことはなく、冒頭の殺人事件を捜査する「ピエールさん&三浦君」の刑事コンビが3つを“串刺し”にすることもない。時事問題も絡めながら語られるストーリーはとても力強いので、3本の映画を観た充足感がありました。

そんな中、「妻夫木&綾野」のエピソードがいちばん原作:吉田修一らしいと思えたのは、パートナー綾野の失踪、不在に対する妻夫木の思い込み、そしてそれが生んだ悲劇と、観る者に提供してくれる何とも言えない“余韻”が、『横道世之介』に類似しているからだろう。

各エピソードに共通するのは、“片親の不在”。妻夫木の父親、宮﨑あおいの母親、広瀬すずの父親の不在が気になる。原作では、なぜいないのか、詳しく描かれているのだろうか?!

ひとつ付け加えて。広瀬すずが意を決して臨んだであろう、ある場面。直前に観た『溺れるナイフ』で小松菜奈が演じたシーンと比較して“やるせなさ”の度合いが違うのは、手練れの男性監督と新人女性監督の演出力の違いだろうか。これに関しては性差もあるような気がする。

湯を沸かすほどの熱い愛

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ヒロインは余命2ヵ月の末期癌――この設定だけで敬遠するのはもったいない映画。

『湯を沸かすほどの熱い愛』という仰仰しいタイトルは、家業が銭湯ということに由来。夫に逃げられ高校生のひとり娘と暮らす主人公・双葉(宮沢りえ)が、青天の霹靂な告知を受けるところから物語スタートする。

残されたわずかな時間で、何をするべきか――がテーマの映画は近年いくつかあり、もはや使い古された感。刻々と迫る時間の中で、まずは失踪したダンナを捜す。夫を取り戻す、母に会いに行く、亡き母の足跡を探る。双葉だけじゃない。登場人物たちはこぞって血縁者を求めて行動する。“血縁”と“家族”について問うた中野量太監督の前作、『チチを撮りに』にテーマは通底している。

登場人物たちがそれぞれに、双葉に対する想いがある。逆に彼女もみんなへ気持ちを返したい。自然とエピソードが多くなる。それらをいろいろ詰め込んでの、ちょっと長い125分。

そんな中で、娘・安澄の手話にまつわるシーンは、伏線としてのちのち活きてくる。それが回収される場面がこの映画の白眉で、観客は滂沱の涙となるわけ。やられた・・・。ついでに言えば、美味しそうな“タカアシガニ”にも、やられた! ロケ地、西伊豆戸田は二度訪れたことがあるが、タカアシガニを食したことはまだない。一度は食べてみたいが、1匹=1万5000円くらいは覚悟しないとだ。。。

DVD化

スノーデン

オリバー・ストーンの映画は、説教臭くて好きです。

アメリカ政府による個人情報監視の実態を暴いた元CIA職員エドワード・スノーデンの実話を映画にした『スノーデン』は、国を愛するひとりの青年が、輝かしいキャリアと幸せな人生を捨ててまで、世界最強の情報機関に反旗を翻すまでに至った過程をたどるものです。

一時期、この事件が世間を騒がせていたことは日本でも万人が知るところだろうが、その何割かが「国家の反逆者」または「単なるエスピオナージ」と認識していたら。。。

JFK』と違って謎解き要素、ミステリー性がないから作品の印象はやや“薄い”です。ただ、ストーン先生とスノーデン青年からのメッセージは明快。

「疑問に対し、声を上げることを畏れるな」「これだ!と思った自分の信念は貫き通せ」

うん、分かりやすいです。オリバー・ストーン監督の作品は、これから世に出ようとする学生こそ観るべきなのかもしれないとも思う。

オーバーフェンス

原作の3作連続映画化を通じて、佐藤泰志が再評価されているみたいです。

『海炭市叙景』の舞台は、第二次産業斜陽化のあおりで空洞化が目立つ都市。もちろん函館のことではあるけれど、北海道の都市(特に海岸沿い)の複合体としての“海炭市”という見方もできそう。大好きな『そこのみにて光輝く』では意識してなのか、一見して函館とわかる風景はほぼなかった記憶。

そして第3作『オーバー・フェンス』では、初めて物語の中で「ここは函館であること」を明言している。函館山の山容や山頂から見た街並み、市電が走る様子を映しておいて、「ここは架空の場所」とするのはムリ。それだけ函館は、特徴が際立った場所だ。腹をくくった、かな?

職業訓練校のグラウンドのフェンス、動物園の檻などの“柵”が、現状から抜け出したくても抜け出せない気持ちを象徴しているのだろう。でも、この映画の中の函館は、行き詰った暗い街という感じはあまりない。頼りないけど憎めない飄々とした優男は、最近のオダギリジョーの得意技みたい。他方、ヒリヒリするようなエキセントリック女性を演じる蒼井優も、想定の範疇。その意味では、安全“柵”の中かな、と思う。“オーバー・フェンス”には至ってはいないと。

後妻業の女

「後妻業」っていう職業、アリかナシかって言ったら、アリかと。お金を持っていそうな老人を見つけて、最期の数年をいっしょに過ごしてあげて、それで遺産という報酬を頂戴するっていう話。

でもそこで、自然死や事故死に見せかけた謀殺が関わってくると、もちろん話は別。原作を読む前に映画を観ました――『後妻業の女』。

黒幕の結婚相談所所長=トヨエツと蠱惑的なオバハン=しのぶさんが、どんな手管で老人を惑わせていくかに興味津々の前半から、過去、そして現在進行形の犯罪が明るみになり、探偵=永瀬正敏がどうやってふたりを追い詰めていくかが焦点の後半へ。観客の興味の転換は承知の上とばかりに、トヨエツからナガセに視点が推移していくのがお見事。

ワンシーンのみの喜劇俳優たちの客演もおもしろく、これぞ、オトナのコメディです。黒川博行作品では丁々発止の大阪弁はなくてはならない要素。一方、一見して大阪と分かるスポットがほとんど登場しなかったのは、作り手の狙いでしょうか?

日本で一番悪い奴ら

日ごろ警察と特に接点はありませんが、数年前、ちょっとした盗難届を近所の交番に願い出た際、若い巡査が聞き取りながら書く調書に唖然としたことがあります。漢字が書けない。筆順はメチャクチャ。「この程度の奴らが治安を守っているのか」と友人と顔を見合わせた。

『日本で一番悪い奴ら』を観て、これは映画の中だからと、警察官の背徳ぶりとおバカさにThumbs up! もっともこれは知識、知能ではなくモラルの面で、ということだが。そうそう、むかし『十階のモスキート』を観たときのようにワクワクした。さすが白石和彌監督、若松孝二監督の薫陶を受けただけある。

日本警察史上、最大の不祥事といわれる「稲葉事件」がモデル。北海道警の名もバンバン出てくる。ススキノのランドマーク(ニッカの看板)は現地でないと撮れないけれど、それ以外のロケに道警は許可を出すわないだろう、と思っていたら、実際の撮影は三重県桑名と四日市なんだそう。なるほど。

刑事が実績を重ねていくためには、情報屋(スパイ)が必要だとか、拳銃の摘発はこれだけの点数になるとか、誰かの小説で読んだ記憶がある。佐々木譲だったか。それとも黒川博行だったか。摘発するのが拳銃であれ麻薬であれ、“マッチポンプ”を演じるのはどこの警察内でも公然の秘密なんじゃないかな、とさえ。そう考えれば、おお怖い。

実際の事件が発覚したのは2002年。それまでの十数年間、この主人公(劇中では諸星)は署内公認で“やらせ捜査”をしていたわけだ。90年代半ば。おお怖い怖い。誰かが言った。「日本で最大の暴力組織は“警察”だ」と。親指立ててる場合じゃないぞ。これは実話。

夏美のホタル

有村架純主演の『夏美のホタル』を観る。有村さんは中型バイクの免許を持っているようです。かなり意外な一面。映画の冒頭、千葉県内陸部の田舎道を、バイク(250cc?)で疾走。ヒロインは写真専門学校に通う学生で、良い写真を撮りたいと、思い出の田舎に足が向く。

千葉のありふれた里山が、こんなに美しかったかと改めて驚く。そんな風景の中で雑貨屋を営む中年男とその母親と知り合い、やがて結婚を考えている彼氏も合流し、居候させてもらいながら過ごしているうちに、いろんなことを学んでいく、という寸法。正統のアイドル映画だ。

アイドル映画の主人公は恋愛ばかりじゃない、家族のこと、友人関係、将来のこと、いろんなことに悩むもの。そして成長する。昔はそうだったでしょう? 昨今の、まったく観る気が起こらない粗製乱造(?)アイドル映画は、惚れた腫れたで悩むだけ。そんなこともないですか?

廣木隆一監督は、どんな素材でも手掛ける職人肌。たとえ“受注仕事”でも、本質が分かってらっしゃる、と思いたい。

FAKE

森達也さんの15年ぶり単独監督作『FAKE』を観る。ゴーストライター騒動の佐村河内氏に密着したもの。騒動のあと、雑誌やらバラエティ番組やら、週刊誌のグラビア(!)にまでも臆面なく登場する新垣孝氏に対して、記者会見後まったくメディアに登場しなくなった佐村河内氏。森さんは、彼が奥さんとふたりだけでひっそりと暮らしているマンションを訪れる。

佐村河内氏の主張はこう。
「耳はほとんど聞こえない」
「自分の名前で発表したのは確かだが、曲は“共作”だった」
「医師の診断書もあるのに、メディアは都合の悪いことは無視する」
相手の口の動きと奥さんの手話を交えてのやりとり。

密着中も、テレビ局がバラエティ番組の出演依頼にやってくる。ディレクターやプロデューサー、それなりに偉い人を連れてぞろぞろと。そこにカメラを回している男(森さん)を発見して、
「お宅は?」「森と申します。佐村河内さんのドキュメンタリーを……」「ほう……」
こんなやりとり。

分野は違えど同じ映像業界で働いている者が、森達也を知らないのか? いやはや、驚きだ。「絶対、悪いようにはしませんから」という甘言に惑わされず、結局、出演依頼は受けなかった佐村河内氏。MCのお笑い芸人にいいようにイジクり回されることを、もちろん分かっている。テレビは真実なんて伝えるわけがない。そこにあるのは作り手の主観。ただ「面白ければいい」という。だけど、「映画で大切なのは普遍性」と森さんは言う。解釈はひとつではない。何が真実で、何が虚偽なのか。そもそも物事はその両極の2種類だけでもないだろう。佐村河内氏が100%ホントのことを言ってるかどうかは分からない。もちろんウソだとも。そんな思いを新たにした、森達也監督の新作でした。

64-ロクヨン-

「結末が違う」

そんな話は聞こえてきていましたが、観るなら早めがいいと思って『64ロクヨン 後編』

原作の場合、今の事件=「ロクヨン模倣事件」が解決し、14年前の「ロクヨン」の犯人も判明したところで読者の中では“解決”ですが、実際のところは物証の乏しい中、その犯人を起訴し裁判に持ち込むのは長い道のりなことを仄めかす終わり方。一方で、映画では主人公が“男同士の対決”に持ち込み、確たる言質を取るという力技を使ってのエンディング。その過程で、犯人を“嵌める”過程が、よりエンタテインメントっぽいのかも知れません。

その部分よりも、個人的には前編から引きずる警察vsマスコミの確執。記者クラブは、「慣れ合い」とか「癒着」が取りざたされるシステムのようですが、ローカルのこと、もっと和気あいあいとしているのでは? その意味で、中央の記者が地元記者を「お前ら、甘いよ」とこき下ろす場面は面白い。どうせなら記者クラブに参加できないフリー、週刊誌の記者も登場させて、もっと事件をかき回すってのも観てみたかったが。

ボーダーライン

ボーダーラインとは“国境”。映画『ボーダーライン』に関して言えば、アメリカ=メキシコ国境のこと。名手ロジャー・ディーキンズのキャメラは、国境に延々と張られたフェンスを映し出す。繰り返される空撮で観れば、その両側で街並みに違いがある。エルパソ(アメリカ)とフアレス(メキシコ)は国境を挟んで隣り合った都市。メキシコ側は何か雑然としている。

エミリー・ブラント演じる主人公は、FBIの敏腕捜査官。引き抜かれて麻薬カルテル撲滅チームの一員に。上司=ジョシュ・ブローリン、そして謎のコロンビア人コンサルタント=ベニチオ・デル・トロ。さっそく辛い洗礼を受けるエミリーさん。イーストウッドの『ルーキー』や『プラトーン』のように、辛い目にあっても新米さん、メゲずに頑張る展開。のちに明かされるベニチオさんの正体がストーリーの鍵に。

『エスコバル 楽園の掟』から続く麻薬カルテルに関する映画。ベニチオさん、いいかげん飽きないのか?そうか、オスカー獲ったのが『トラフィック』だから、このテーマを宿命と思ってるのかも。考えすぎかな。

レヴェナント:蘇えりし者

想像を絶する、壮絶な冒険活劇。『レヴェナント 甦えりし者』のことです。

追う者と追われる者、復讐する者とされる者。ディカプリオは息子を殺したトム・ハーディーを地の果てまで追い、先住民族アリカラ族の一団は族長の娘をさらった連中を付け狙う。なんだか、佐々木譲の書く時代小説みたいです。旧幕府軍の残党と新政府軍、そして入植者たちに蹂躙されたアイヌの人々に置き換えれば、似たストーリーが出来ないか、とふと考えた。『許されざる者』の時にも思ったことだが、西部劇の設定は明治はじめの蝦夷地入植期に置き換えれば成立しそう。

ディカプリオが追跡の最中、墜落死した馬の腹から臓物を掻き出し、その中で寒さをしのいで一夜を過ごすシーンが衝撃だと紹介されているのを何度か目にした。まったく同じ場面が、昨年公開のアイスランド映画『馬々と人間たち』という映画の中にあった。「寒冷地で生きるホースマンたちには当たり前の智恵」とも。『レヴェナント』に登場する人たちもまた、馬とともに生きる、文字通り人馬一体の世界に生きているというわけだ。

メカニック

『メカニック』といえば昔ブロンソン、今ステイサム。どんな窮地に陥っても、その達観ぶりがエレガントなブロンソン版オリジナルに対し、2011年のリメイク版の師弟(ジェイソン・ステイサムとベン・フォスター)は、無骨と粗忽のタッグ。放った銃弾の数を見れば一目瞭然で比ぶべくもないが、続編『メカニック ワールドミッション』を観て、これはもう“比べるべきではない”と。もう完全にステイサムの血が通ったシリーズ。

ブラジル~タイ~オーストラリア~ブルガリアとロケ行脚ゆえ、豪勢に“ワールドミッション”か。最近の安直な邦題パターンだ(原題はResurrection=復活)。ステイサムに課されたミッションが「事故に見せかけて暗殺せよ」だから、殺し方にひと工夫あり、なかなか楽しい。見せ場は、ステイサムの“水面アクション”。だって彼、元はといえば高飛び込みの選手。

超高速!参勤交代

参勤交代から帰ってきたばかりの、現在の福島県磐城の弱小藩に突きつけられた、5日以内に参勤交代せよという理不尽なお上からの命令。

できなければ藩のお取り潰し!!

という「参勤交代」と「超高速」というギャップがおもしろい、映画でした(笑)

ピンと来た方はぜひ!!来年に続編【超高速!参勤交代 リターンズ】が公開されます

家族はつらいよ

ご近所の元住吉の「ブレーメン通り商店街」が出てきてビックリしました。1分弱だったけど。それでも撮影に半日くらいかかってるんでしょう。通行止めにして、エキストラも使って。

映画の中の家族が住む場所は、田園都市線沿線の横浜市青葉区のどこかですね。橋爪さん、さすがの達者ぶりです。同年代のジジイ同士のやりとり、稔侍さんとだけでなく、もっと見たかったなぁ。役者がいないんだろう、今は。昔でいえば、東野英治郎や中村伸郎、小沢栄太郎、西村晃みたいな芸達者な曲者脇役が。ところどころファンサービスですが、同時に山田監督の『男はつらいよ』への未練を感じました。

コクーン

主要キャストはみな白人だけど、、、今なら白人・黒人・アジア系にヒスパニック系とほどよく混ぜるような感じもしますが。

地球人の老人役主要キャストは、みな物故者だよねと思えば、ウィルフォード・ブリムリーさん、まだ存命でした(wikiによれば)。大変失礼。

ヒューム・クローニンとジェシカ・タンディ(このとき実際に夫婦)は、ユダヤ人気質(?)丸出しの役柄。タンディさんは『ドライビングMissデイジー』でも、南部の典型的なユダヤ人でした。ナタリー・ポートマンが老人になったら、タンディさんみたいな顔になるかな。そんなことをいろいろ考えつつ。。。

奇跡の2000マイル

『奇跡の2000マイル』は、ひとりの女性と愛犬と、4頭のラクダによるオーストラリア横断記。厳密には、アリススプリングスからインド洋まで。

世捨て人的な無鉄砲さの『イントゥ・ザ・ワイルド』や、自分探し徒歩旅行の『わたしに会うまでの1600キロ』と明確に違うのは、この映画のヒロインは「前人未到の記録に挑戦している」ということ。だからその分、迷いがない。ゆえに観る側も応援できるというものです。

砂漠の中でラクダのいちばんの敵は、野生化したラクダなんだと。映画って勉強になります。

あの日の声を探して

この映画を劇場に観に行こうとしなかったのはなぜだろう、と今更ながら思います。

メインの物語の間に、一見関係なさそうなストーリー(若いロシア兵が訓練~戦場で人間性を失っていく)が幾度も挟み込まれる構成だけど、これが最後に……。

うん、技ありの一本。チェチェンについてちょいと調べてみるいいきっかけ。

パリよ、永遠に!

ルネ・クレマンの『パリは燃えているか』にもあったエピソードを抜粋して、そこだけ濃密な会話劇にしたような『パリよ、永遠に』。

ドイツ軍・コルティッツ将軍と外交官ノルドリンクの丁々発止。パリを昔の姿のまま残せたのは、この二人の英断によるわけです。

Re:LIFE~リライフ~!

主人公が“下野”した先で新しい居場所を見つける映画。

キアヌの『リプレイスメント』とか、『飛べないアヒル』とか、ヒューさんの『ラブソングができるまで』もそんな内容だったっかな〜。

こういう“中年男の自分発見映画”、ついつい観に行ってしまいます。

主人公はかつてオスカーに輝いたこともある脚本家。いまは脚本の依頼もなく、公立大学で脚本を教える仕事を紹介されて田舎町へ。

映画ネタいっぱい。観る者の「映画ファン度」を試されてるようです。それにしても、マリサ・トメイはいつまでも可愛い!!

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