陸上競技

サニブラウンを破った天才ランナー「五十幡亮汰」

中学時代にサニブラウンを破った、天才ランナーを追ったドキュメンタリー番組「消えた天才」が放映されました。

なぜ全中で2冠を達成したにも関わらず、陸上を続けなかったのか?

そこにはある人との「約束」がありました。。。

サニブラウンを破った天才ランナー「五十幡亮汰」

 今年6月、陸上100メートルで9秒97の日本新記録を樹立したサニブラウン。9月の世界陸上でも期待される日本最速の男だが、そんな彼が中学時代に勝てなかった天才ランナーが11日放送のTBSのドキュメントバラエティー「消えた天才」(日曜後6・30)に出演。中学時代にサニブラウンを上回るタイムを出しながらも、陸上界から姿を消した理由を語る。

 中学時代からサニブラウンの実力は抜き出ており、中学3年生にして100メートル10秒台を記録。さらに高校では18歳以下の世界選手権で、超人ボルトでさえ成しえなかった100メートル、200メートルの2冠を達成。しかも、200メートルのタイムはボルトの記録を上回っての優勝だった。

 さらに、全中陸上選手権の100メートル決勝でサニブラウンを破り優勝。その驚がくのレースを見ていたという青山学院大学陸上競技部・長距離ブロック監督の原晋氏は「こんな選手いるの?」という印象を受けたという。

 しかし、高校以降の主要大会では名を残すことなく、サニブラウンが世界で活躍する一方で、一度も国内の大会にすら出場することなく陸上の表舞台から姿を消した。

 その選手は、中大の野球部で活躍する五十幡亮汰外野手(3年)だ。2013年、埼玉県行田市の長野中3年生のときに、全国中学陸上選手権大会の100メートルと200メートルでサニブラウンを破り優勝。陸上選手として輝かしい実績を残した。陸上の強豪校10校以上からオファーがあったにも関わらず、佐野日大で野球部に入部した。

 その理由は、小3の時にがんで亡くなった母・恵子さんとの「プロ野球選手になる」という約束を果たすためだった。恵子さんは、一時帰宅中に死去。「何が起きているかわからなかった」と一時は野球もやめようと思ったという。だが、母が最後に残した手紙に書かれていた「夢をかなえて」の言葉。五十幡は「お母さんは自分が野球をやっている姿が好きだった。約束した夢、絶対にかなえないと」と語る。

 中学で東京神宮シニアで野球をしながら陸上部に入ったのも「野球の役に立つかもしれない」という理由からだったという。中大では、2年秋には東都大学でベストナインにも選出。一塁への到達スピードは全盛期のイチローと同じという俊足好打の選手として活躍しており、来年のドラフト候補に名前も挙がっている。

引用:スポニチ

2013年 第40回 全日本中学校陸上競技選手権 (全中陸上)

100m 結果 (-1.0)

順位 タイム 名前 学校
1位 10.92 五十幡亮汰 (3) 長野(埼玉)
2位 10.93 花田達也 (3) 出雲第一(島根)
3位 10.97 サニブラウン (3) 城西大城西(東京)
4位 10.99 樋口優人 (3) 綾部(京都)
5位 11.00 宮本大輔 (2) 周陽(山口)
6位 11.02 大橋尚之 (3) 三条第一(新潟)
7位 11.03 南山義輝 (3) 二島(福岡)
8位 11.15 田村紀樹 (3) 山の田(山口)

200m 結果 (+0.9)

順位 タイム 名前 学校
1位 21.81 五十幡亮汰 (3) 長野(埼玉)
2位 21.85 サニブラウン (3) 城西大城西(東京)
3位 21.96 田村紀樹 (3) 山の田(山口)
4位 21.97 伊深愛生 (3) 岩見沢光陵(北海道)
5位 22.14 青 佳祐 (3) 小平一(東京)
6位 22.29 小泉佑真 (3) 速星(富山)
7位 22.39 大参祐輝 (3) 安城南(愛知)
8位 22.63 川波光輝 (3) 西ノ京(京都)