青山学院大学が1区から5区まで一度もトップを許さず、11年ぶりの往路完全優勝を果たしました!

完勝!圧勝!王者の力!!


青学は区間エントリーの時点では、誰がどこに入るかいくつか選択肢があったと思いますが、いざ蓋を開けてみれば5区間中4区間に経験者を起用。経験のあるコースゆえ、戸惑うこともなく盤石なレースを運びを展開した。

1区の久保田が終盤に抜け出し流れを作ると、2区一色も追ってくる東洋・服部、山梨学院・ニャイロを振り切りトップで襷リレー。

3区秋山・4区田村が連続区間賞で後続を引き離し、若干の不安があった5区神野に余裕を持って走れる状況を作り出した。

無理に前を追う必要がなかった神野は自分のペースを貫き、想定範囲の1時間19分台で芦ノ湖のゴールテープを切りました。まさしく理想通りの「ハッピー大作戦」。笑

それにしても原監督の3区の采配には舌を巻きます。

前回3区を走った渡辺も未知数の部分が強かったが、彼の粘りがなければ箱根駅伝初優勝もなかったと思います。そして、今回は秋山。1年時から一色に並ぶ実力の持ち主として注目されいましたが、故障に泣かされ中々、表舞台に出る機会がなかった選手です。それでも、原監督はキーマンとして実名で秋山の名前を挙げており、欠かせないランナーの1人だったのかなと。しかし、これまで箱根駅伝での出場はなし。

今回も当日変更が濃厚だと思われていましたが、遂に秋山の実力をお披露目する機会が訪れました。結果は東洋・服部、駒澤・中谷を凌ぐ区間賞。今回も「3区のジョーカー」が青山学院大学の往路優勝に大きく貢献する形となりました。

TVで解説の渡辺康幸さんも言ってましたが、往路のMVPは間違いなく秋山です。ここで、突き放せたのはめちゃくちゃ大きかった。

3つの区間賞に区間2位と3位が1つずつ。まさしくミスのない走りをした青山学院が箱根連覇に向け好スタートをきりました。復路には7区小椋を残しており、中村や池田、さらには補欠に下田なども控えています。当然守りに入ることなく、復路優勝も勝ち取る気持ちで臨んでくるはずです。大手町に戻ってくるころには圧倒的な大差をつけている可能性も大いにありえます。


東洋の誤算 復路での逆転はあるか?!


1区上村、2区服部勇馬、3区服部弾馬とチームの主力3人を並べ、明らかに先行逃げ切りを図った東洋だったが、3区が終わった時点で逆に1分35秒差をつけられるというまさかの展開。

1区のちょい送れと、2区の服部勇馬で逆転できなかったこと、3区の弾馬でリードを奪えなかったことによる精神的なダメージは軽くはありません。

全日本駅伝を制した時のように接戦に持ち込むつもりが先行を許すことになり、本来渡したかった位置での4区小笹・5区五郎谷ではなかっただろう。

しっかりと走れることができる東洋の選手らしく区間下位に沈むことはなかったが、上村や弾馬の実力を考えた時、青山学院に差をつけられたことはつまずきと捉えざるを得ない。この強力布陣を振り切った青山学院を褒めるべきだが、東洋とすれば悔しいレースとなってしまった。

それでも、まだ総合優勝は東洋にもあると見ている。往路が終わってトップの青山学院との差は3分4秒。決して詰められない差ではない。

6区口町・7区櫻岡でどれだけ前を追うことができるのかがボーダーラインになる。正直7区の小椋と櫻岡を比べると実績や経験の面で小椋が有利なのは間違いない。

仮に6区で大きく詰めることができたのなら、7区で再び離されないことが櫻岡の役割になるだろう。
青山学院の山下りは1年生の小野田選手。

彼が村井選手のような走りをすることができ、チームのリードを保つような走りをしたのであれば青山学院がそのまま駆け抜ける可能性が高くなる。

今の東洋はわずかに優勝の目が残っている、という印象。そのパーセンテージを高くするために6・7区の走りが重要になるだろう。


1区の出遅れと山の洗礼


ミスはできる限り少なくしたいところだが、ミスが起こった時に大きなダメージを受けるのが1区と5区。1区で出遅れることにより以降の区間はある程度突っ込んで入ることになり、山でのブレーキは大差を生む。

優勝を狙っている駒澤大学は1区の出遅れが全て・・・
ライバル校に先行、もしくは数秒差で粘りたかった区間だが、逆に1分50秒の差をつけられ構想はもろくも崩れた。

其田選手の状態は良く最後まで粘れる力はあったはずだが、やはり往路ならではのプレッシャーがあったのだろうか。終盤ならまだしも、中盤で遅れる展開は予想外だったに違いない。

2区以降は序盤から攻める走りを余儀なくされた為、どうしても終盤のノビが足りていない印象を受けた。走力の高さで3位でゴールはしたもののトップとは5分20秒差。優勝はほぼ絶望的な展開だ。

山では中央学院大学・明治大学が苦しんだ。5区で襷を受け取った時はそれぞれ5位、12位とシード権争いに加わっていたが、芦ノ湖にゴールした時には14位と17位。

中央学院は4区までの繋ぎが上手くいっていただけに悔しい山となった。

そして、シード権がほぼ確実視されていた明治は往路10位の拓殖大学と5分40秒差と連続シード権獲得に赤信号が点っている。

4区までの勢いも伝統校も飲み込んだ山の洗礼。この1区間で状況は大きく変わってしまった。

逆に山を味方につけた早稲田大学・東海大学・日本大学などは序盤の出遅れはあったものの巻き返しに成功。シード圏内に加わり、復路にはある程度の落ち着きをもって挑めそうだ。

1区で流れを作った拓殖大学・帝京大学なども山が際立ったわけではなかったがリードを上手く使いレースを組み立てた。
改めて要所を押さえることの重要さをみた今回の往路だった。


熾烈なシード権争いを制するのは?!


優勝争いの青山学院と東洋。

そして、往路のタイムと復路の選手層を見てほぼセーフティーの駒澤・山梨学院・早稲田を抜かすとシード権争いの枠は残り5つ。順天堂や東海・城西などは復路や補欠メンバーにも主力が控えており、彼らの走りでどれだけ優位を作れるかがカギだ。絶対的な存在がいない日大・拓殖・帝京などは往路でのリードを使い、他校の状況などでレースを組み立てたい。

東京国際も面白い位置にいる。復路の出来次第ではシード圏内の10位に入ってきてもおかしくない。

日体大は6区にスペシャリストを擁しており、一気にタイムを縮めてくる可能性がある。
中央学院・神奈川・中央も復路に走力の高い選手を残しているが、このタイム差がどう響いてくるか。

明治・上武・法政・大東文化は今回は厳しいか。しかし、駅伝は何が起こるかわからない。最後まで諦めない走りをしてもらいたい。

↓ この本めちゃくちゃいいです!

 ▼ 人気記事 ▼