駅伝・マラソン

【箱根駅伝】素朴な疑問

お正月風物詩の箱根駅伝。毎年楽しみにしている方も多いと思います。

箱根駅伝をみていると、あれ?そもそもこれってどういうこと?

と、疑問に思うことが多々あると思います。

本記事では、そんな疑問を回答していきたいと思います。

疑問1. 往路と復路とで、選手起用に違いはあるか?

往路:スピード能力が高く、しかも集団に絡んで競って走れる選手。

復路:単独走を気にせず、イーブンペースで走れる選手。

という傾向にあります。

往路はタスキ渡しが行われた直後は、選手間の差があまりないため、最初突っ込んで、中盤は淡々と走りつつ粘り、ラストは上げていくみたいな感じになります。

例えば、前を行く大学から5秒遅れて襷をもらうと、駅伝のセオリーではまずは前に追いつかないといけません。

また、もっと先に行かれている場合は、あと先考えずに、流れに乗り遅れないように突っ込んでいかないといけない場面が多いです。

相当実力がないとそういう対応はできないもです。そのため、往路には強い選手が集まる傾向があります。

復路は、選手間の差が開いているケースが多いので、一人で淡々と20キロを走りきるみたいなイメージになります。

きちんとタイムを刻んで自分のペースで走ることができる選手が復路に起用されがちです。

疑問2. 区間エントリーで、なぜ偵察要因(当日変更でエントリーを外れる選手)が出てくるのか?

箱根駅伝は、12月29日に区間エントリーが発表されるルールになっています。

スタートまで、30日31日1日と3日間あります。

その3日間で、故障や病気になって走れなくなるケースは結構想定されます。ですので、全区間を29日に決められないのです。

もし2区の選手が故障したとなると、そこに対応できる選手と入れ替えないといけません。

全区間を決めきってしまうと、チームで11番目の選手が2区を走ることになります。それだと大幅に遅れて2区でレースが終わってしまいます。

そのため、区間エントリーで、当日変更で選手を入れ替えるための偵察要因(当て馬)を入れています。補欠は大抵チームで2番手、3番手ぐらいの力のある選手がなっている場合が多いです。

疑問3. シード落ちすると、なぜ大変なのか?

シード落ちすると、次の年の出場が白紙になってしまいます。まず、出雲駅伝は出場できません。

そして、箱根駅伝本戦に出場するためには、10月の箱根予選会にエントリーし、出場権を獲得しなければなりません。

予選会で失敗すると正月に箱根を走れなくなるので失敗は許されません。ですので、1年の練習の組み立てなど、いろんなものが変わってきます。

まず予選会までに最低12名、ハーフマラソンをある程度走れるようにしなければなりません。

スケジュールや強化で時間的に迫られますし、犠牲にしなければならない要素が多々でてきます。10月の予選会で1度ピークをもってきて、また1月にピークをもってこないといけない。これは決して簡単なことではないです。

逆にシード権があれば、予選会を走る必要がないですし、出雲駅伝、全日本駅伝、箱根駅伝と徐々に調子を上げていくことができますので、強化や練習スケジュールなどが立てやすいです。

疑問4.「山の神」という言葉が生まれたきっかけ

「初代山の神」である今井正人(順天堂大)が、2年生の時から5区の山上りで結果を出していました。

今井が4年生の時(2007年)、日体大の北村聡が5区を走る際の心境を聞かれた時に「うしろから山の神が来ますからね」と言いました。

そして、今井がゴールした時、アナウンサーがその言葉を使って、

「山の神、ここに降臨、その名は今井正人」

と叫んだのが、「山の神」という言葉が広まったゆえんと言われています。

疑問5.なぜ「花の2区」と呼ばれるのか?

2区は23.1キロという箱根駅伝の中でも長い距離です。

また1区から、接戦で襷を受けることが多いため、スタート直後からかなりのハイペースで競い合っていきます。そして、後半に権太坂を含む非常に困難なコースが待ち構えています(14キロ地点の権太坂と20キロ過ぎの坂がえぐい・・・)。

そこを走破するためには、スピード能力がないとダメですし、後半のハードな上りを克服しないといけないので、スタミナ能力も必要です。

その両方の要素を高い次元で獲得した各大学のエースと言われる選手が配置され、しかも競った熱い展開になるので、花の2区と言われています。

もし、仮にここにチームで9番目ぐらいの選手を配置しても恐らくついていけないし、メンタルをやられてしまう可能性が高いです。そうなることを考えると、必然的にチームで1番強い選手、各大学のエースが集まります。