日本では高校駅伝、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝と年末の駅伝シーズンを沸かせたナイキの厚底シューズ。
世界ではキプチョゲが、非公認ながらマラソン2時間切りを達成しました。
それに対し、世界陸連は禁止するルールを設けるかもというニュースが入ってきました。
そして議論の結果、既に市販されているシューズを禁止することはできないとして、厚さ4mm以下というルールが新たに設けられることが決定しました。
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ナイキ、規制を満たす厚底シューズ新モデル「エアズームアルファフライネクスト%」を発表(2020.2.5)
↑ナイキが発表した厚底シューズの新モデル「エアズームアルファフライネクスト%」
2020年東京マラソンを前に、ナイキが新規制ギリギリの厚底シューズの発売を発表しました。
米スポーツ用品大手ナイキは5日(日本時間6日)、男女マラソンの世界記録更新など好記録が続出している「厚底シューズ」の新モデルを29日から発売すると発表した。商品名は「エアズームアルファフライネクスト%」。世界陸連が1月31日に発表した新ルールに適合しており、8月の東京オリンピック(五輪)で使用可能となる。
世界陸連のルールを満たした新厚底が発売される。英紙ガーディアン(電子版)によると、底の厚さは3・95センチ。従来モデル「ヴェイパーフライネクスト%」からは約3ミリ増となる。世界陸連は底の厚さを4センチ以下と制限したが、0・05センチの超ギリギリセーフだ。
この試作品を男子マラソンの世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア)が使い、昨年10月の特別レースで非公式記録ながら史上初めて2時間を切った。当時はプレートが3枚入っていたとされる。しかし、反発力を生む炭素繊維のプレートは世界陸連のルールの範囲内である1枚になった。
世界陸連の新規則では今年4月30日以降の大会で履くシューズは4カ月以上市販されていることが条件で、東京五輪は間に合う。また、日本記録保持者の大迫傑と前日本記録の設楽悠太がエントリーしている3月1日の東京マラソンは4月30日より前のため、新作を履くことも可能だ。
同社のフットウェア・イノベーション担当のトニー・ビグネル氏は「ランナーにとって、1マイル(約1・61キロ)を4分で走ることや、マラソンを2時間で走るような記録は、進化の指標、人間の可能性を試す障壁でもある。キプチョゲが達成したように、障壁が壊されると、私たちの可能性に対する思い込みが打ち破られる」と話す。靴裏の前足部には「ズームエアポッド」というクッション性と反発性を両立する“装備”も追加されるなど、進化を遂げている。
従来モデルはマラソンで大迫、設楽悠、ハーフマラソン日本新記録を樹立した小椋ら国内外の多くのトップ選手が使用している。大会新記録だった箱根駅伝でも約84%の選手が着用していた。長距離界で高速化が進む一因とされている。
引用:日刊スポーツ
ナイキ厚底シューズの五輪使用が可能に(2020.1.31)
『“厚底シューズ”五輪使用可能に、コー会長「一般に流通する靴排除できない」』
男女マラソン世界記録など好記録が続出するスポーツ用品大手ナイキの厚底靴「ヴェイパーフライ(VF)」を巡り、規制の是非を議論してきた世界陸連は1月31日、シューズに関する新規則を発表した。
靴底の厚さは4センチ以下、反発力を生む埋め込み剛性プレートは1枚までとし、多くの選手が使用するピンク色などが印象的な現行モデル「VFネクスト%」は東京五輪で使用できることになった。
ただ、男子世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア)が昨秋の非公式レースで人類初“2時間切り”を果たした試作品の超厚底「アルファフライ」には規制が掛かった。
加速する靴の進化に、世界陸連は専門家で構成する作業部会を今後設置して新技術の検証や新製品の検査を実施する。
コー会長は今回の判断について「靴が不公平な助力や利益を生まないように、競技を守ることは責務だ。五輪イヤーに入り、一般に流通する靴は排除できないが(ルールの)線引きはできる」と説明した。
現行モデルが認められたことで、東京五輪前に大きな混乱は避けられた。日本では代表選考会が大詰めを迎えており、3月にも男女ともレースが控える。
五輪代表に決まっている鈴木亜由子を指導する日本郵政グループの高橋昌彦監督は「下手すると1キロ5秒は変わる」と話している。これまで多くの選手が「VF」で走っており、禁止されれば走った時期によって有利不利が生まれかねない状況だったが、公平性は保たれることになった。
引用:デイリー
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