パリオリンピック

【パリ五輪】輝く期待の新星たちを紹介 〜ブレイクダンスの半井重幸、スポクラの伊藤ふたば〜

東京五輪が閉幕しました。次の夏季大会の舞台は3年後のフランス・パリ(2024年7月26日~8月11日)です。

今回は、五輪初出場が期待される「パリの星」を紹介します。

新種目「ブレイクダンス」の半井

唯一、新種目として採用される予定の「ブレイクダンス(ブレイキン)」では国際大会で46回の優勝を誇る半井重幸(19)が金メダル候補のひとりです。

東京大会の新種目は日本勢のメダルラッシュに沸きました。

パリ大会の新種目、ブレイクダンスでも金メダルの有力候補が日本にはいます。

ダンサーネーム「Shigekix」こと半井は2020年11月、世界のトップ選手が集まる国際大会「RedBull BC One World Final」で史上最年少の18歳で初優勝しました。

東京五輪期間中に五輪公式のYoutubeチャンネルにアップされた動画にも登場しています。

ブレイクダンスは、1970年代に米ニューヨークで生まれたとされるストリートダンスの一種です。

ブレイキンともいわれ、音楽に合わせて、体全体を使い、回ったり、跳ねたりするアクロバチックな動きが魅力で、若い世代を中心に国内の愛好家は100万人を超えます。

文化から発展し、2018年10月のユース五輪(アルゼンチン・ブエノスアイレス)で競技として初採用されました。

日本のレベルは高く、半井は銅メダル、女子の河合(20)は金メダルを獲得しました。

国際大会46回優勝を誇る半井にとって、五輪は「新たに大きなモチベーションにつながる目標」と話しています。世界中を魅力するダンスで初代王者に輝くことはできるでしょうか?!。

ブレイクダンス競技

1対1で交互に踊り採点で競い、1試合は2~4ラウンド。

1. トップロック(立って踊る)
2. フットワーク(かがんだ状態での足技)
3. パワームーズ(頭や肩など全身を使い回り跳ねる)
4. フリーズ(一連の流れから音楽に合わせて体、動きを止める)

が基本技です。

大会ごとに採点基準は異なり、日本では絶対評価審判方式を導入しています。

〈1〉技術〈2〉表現〈3〉構成/完成度〈4〉バトル(戦術、反応)

の4項目を各10点満点で評価。意表を突く技などは「サプライズ」で最大3点の加点。同じ技を繰り返す、崩れる、相手を押す、罵倒するなどは減点対象になります。

半井 重幸(なからい・しげゆき)

2002年3月11日、大阪・大阪狭山市生まれ。19歳。姉の影響で7歳からダンスを始める。

11歳から世界の大会に挑戦し数々のタイトルを手にする。18年ユース五輪銅メダル、19年第1回日本選手権優勝。

インスタグラムのフォロワーは10万人を超える。

「スポーツクライミング」伊藤ふたば ポスト野口として期待

届きそうで届かなかった東京の舞台。スポーツクライミングで国内トップ級の実力を誇る伊藤ふたばにとって、3年後は“倍返し”が出来る舞台です。

パリ大会ではスピードが独立し、複合(ボルダリング&リード)と2種目で実施されます。

伊藤は両種目で出場を狙える存在です。

「お姉ちゃんのような存在」という野口が銅メダルを花道に現役を引退しました。

銀メダルの野中生萌とともに現役を引っ張り、世界の頂点に上り詰めていくことでしょう。

伊藤 ふたば(いとう・ふたば)

2002年4月25日、盛岡市生まれ。19歳。盛岡中央高卒。

小3から競技を始め、17年ボルダリング・ジャパンカップ(JC)で初優勝。14歳9か月は史上最年少。

20年はボルダリング、スピードJC2冠。今春からプロ転向。