駅伝・マラソン

【2017箱根駅伝への道・全日本大学駅伝】結果速報。青山学院初優勝!

全日本大学駅伝の結果をお伝えします。

まず結果は、青学初優勝!!やはり青山学院は強かったです。これはホントに3冠狙えます。

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2016全日本大学駅伝

総合結果

関東の大学の総合結果はこうなりました。

1位  青山学院大  5゚15’15”
2位  早稲田大   5゚16’11” +00’56” (+00’56”)
3位  山梨学院大  5゚16’50” +01’35” (+00’39”)
4位  駒澤大    5゚17’41” +02’26” (+00’51”)
5位  中央学院大  5゚19’36” +04’21” (+01’55”)
6位  東洋大    5゚19’49” +04’34” (+00’13”)
7位  東海大    5゚20’55” +05’40” (+01’06”)
8位  拓殖大    5゚21’16” +06’01” (+00’21”)
9位  國學院大   5゚22’11” +06’56” (+00’55”)
10位  帝京大    5゚22’30” +07’15” (+00’19”)
11位  明治大    5゚23’19” +08’04” (+00’49”)
12位  日本大    5゚23’45” +08’30” (+00’26”)
13位  日本体育大  5゚23’51” +08’36” (+00’06”)
14位  国士舘大   5゚27’02” +11’47” (+03’11”)
15位  大東文化大  5゚27’46” +12’31” (+00’44”)

区間賞

1区:服部 弾馬  東洋大   43’34”
2区:田村 和希  青山学院大 38’07”
3区:館澤 亨次  東海大   27’15”
4区:永山 博基  早稲田大  40’37”
5区:小野田 勇次 青山学院大 35’07”
6区:森田 歩希  青山学院大 35’39”
7区:小町 昌矢  日本体育大 34’54”
8区:ニャイロ   山梨学院大 56’43”

各大学結果

1位  青山学院大  5゚15’15”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
下田 裕太
3年
44:04
8
2区
田村 和希
3年
38:07
1
3区
吉永 竜聖
3年
27:43
5
4区
安藤 悠哉
4年
41:30
5
5区
小野田 勇次
2年
35:07
1
6区
森田 歩希
2年
35:39
1
7区
中村 祐紀
3年
35:17
5
8区
一色 恭志
4年
57:48
2

祝!初優勝!

しかし、思ったより相当手こずった感じがしました。2位の早稲田が予想よりも健闘したというのもありますが、青山学院らしくない戦いだったです。

区間賞を3区間獲得したのに、7区終了時点で首位に49秒のビハインドという結果が現実に現れています。問題は、明らかに4区と7区のでしょう。前半突っ込んで一旦追い上げるが、結局引き離され、ビハインドを増やす。駅伝の典型的な悪パターンです。昨年の経験が全く生かされていないなと思いました。この2人を箱根の往路で使うのはかなり勇気が要ります。合格点は、田村と一色。さすがの走りでした。

2位  早稲田大   5゚16’11”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
武田凜太郎
4年
43:45
2
2区
平和真
4年
38:27
2
3区
鈴木洋平
4年
27:28
2
4区
永山博基
2年
40:37
1
5区
新迫志希
1年
35:12
2
6区
藤原滋紀
3年
36:04
3
7区
太田智樹
1年
35:05
3
8区
安井雄一
3年
59:33
5

いい意味で期待を裏切ってくれました。1~3区の連続区間2位は、期待通りの走りでしたが、それ以上の走りを見せたのが、4区で区間賞を獲得した永山!!

2位の青山学院との差を1分以上まで拡げた走りは、見ていて爽快になりました。苦戦が予想された5区以降も区間3位以内と健闘し、首位をキープしてアンカーへつなぎました。最後は、一色に逆転されましたが、山梨学院からは逃げ切って堂々の2位。予想以上の素晴らしい成績でした。

3位  山梨学院大  5゚16’50”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
上田健太
3年
44:02:
6
2区
佐藤孝哉
4年
38:44:
5
3区
秦将吾
4年
27:30:
3
4区
市谷龍太郎
3年
41:54:
7
5区
熊代拓也
4年
36:14:
13
6区
永戸聖
2年
36:17:
5
7区
河村知樹
3年
35:26:
8
8区
ニャイロ
2年
56:43:
1

最後は想定通り、追い上げましたが惜しくも、2位早稲田大に39秒届きませんでした。4区終了時点では、1位早稲田大と2分以内をキープしていましたが、7区終了時点では3分29秒まで引き離されました。さすがのニャイロでもこのタイム差ではキツイです。5区以降が心配の種でしたがそれが的中してしまいました。

ですが、本当の勝負の分かれ目は4区だったのかなと思います。4区の市谷が、首位早稲田大との差を36秒から1分53秒にまで広げられてしまいました。ここの1分あまりが大きかったです。狙いとして4区は追い上げる区間だと見込んでいたはずですから。特に計算違いだったと思われます。

そうは言っても、山梨学院としては予定通りの3位確保だと思います。

4位  駒澤大    5゚17’41”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
工藤有生
3年
43:47
3
2区
西山雄介
4年
38:49
7
3区
紺野凌矢
3年
28:23
12
4区
下史典
2年
41:13
4
5区
中西亮貴
3年
35:42
8
6区
片西景
2年
36:23
6
7区
伊勢翔吾
2年
35:21
6
8区
大塚祥平
4年
58:03
3

中谷欠場の中、大崩れせずに、4位をキープ出来たのは上出来なのかなと思います。1区と4区と8区以外は、区間6位以下ですから、選手層の薄さが課題に残りました。その中で、素晴らしかったのが、8区大塚の走りでした。

58分03秒は、最近では2014年に区間賞を取った、明治の大六野の58分06秒を上回る素晴らしい記録でした。

5位  中央学院大  5゚19’36”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
大森澪
3年
44:09:
9
2区
横川巧
1年
39:01:
8
3区
樋口陸
2年
27:48:
6
4区
高砂大地
1年
41:00:
3
5区
藤田大智
1年
35:43:
9
6区
廣佳樹
2年
36:44:
8
7区
福岡海統
2年
35:29:
9
8区
村上優輝
4年
59:42:
6

東洋大、東海大を上回る成績で、その力は本物だという事が証明できました。特に良かったのが、4区の高砂。区間3位の成績は素晴らしいです。あとは、3区の樋口かな。5位以内にまで順位を引き上げ、シード権内へのポジションを作ってくれました。あとは、8区の村上も59分台の好タイムで、東洋大学の追い上げを振り切り5位確保に貢献しました。

6位  東洋大    5゚19’49”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
服部弾馬
4年
43:34
1
2区
櫻岡駿
4年
39:14
11
3区
相澤晃
1年
27:40
4
4区
小笹椋
2年
42:03
9
5区
渡邉奏太
1年
35:40
7
6区
竹下和輝
3年
36:50
10
7区
小早川健
3年
35:34
10
8区
山本修二
2年
59:14
4

1区の服部がトップで2区へつなぎましたが、2区櫻岡が6位に順位を落とすと、6位辺りを上下するだけで抜け出すことが出来ませんでした。口町や堀を欠いた中で健闘しましたが、シード権を確保したという最低限の結果しか残せませんでした。

7位  東海大    5゚20’55”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
鬼塚翔太
1年
44:09
10
2区
川端千都
3年
40:08
13
3区
舘澤享次
1年
27:15
1
4区
石橋安孝
4年
41:51
6
5区
高田凜太郎
1年
35:29
5
6区
國行麗生
3年
35:54
2
7区
羽生拓矢
1年
35:53
14
8区
林竜之介
4年
60:16
9

まず、最初に相当期待していた分、かなりガッカリの成績でした。關の欠場が痛かったです。胃腸炎だという事でしたが、他の1年生が活躍しただけに余計に2区でその姿を見たかったです。

見せ場を作ってくれたのは、3区で区間賞を獲得した舘澤。素晴らしい走りでした。6区の國行の区間2位もさすがの走り。1区鬼塚と5区の髙田は合格点として、問題は、2区で区間13位の川端、4区で区間6位の石橋。

川端と石橋は、それぞれ区間賞から2分01秒遅れと1分17秒遅れ。この2人の問題点は、健闘した区間の後を走り流れを壊したことです。

1区が良くて、2区が悪くして。3区で立て直したのに4区でまた悪くする。いろいろな事情はあるんですけど、箱根に向けて心配です。

8位  拓殖大    5゚21’16”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
馬場祐輔
2年
44:38
14
2区
デレセ
2年
38:41
3
3区
土師悠作
3年
28:15
9
4区
宇田朋史
4年
40:54
2
5区
赤﨑暁
1年
35:55
11
6区
新井裕崇
4年
36:45
9
7区
大中亮矢
4年
36:10
16
8区
西智也
3年
59:58
7

9位  國學院大   5゚22’11”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
細森大輔
2年
44:03
7
2区
曽我部憲汰
4年
39:19
12
3区
青木佑人
1年
28:16
10
4区
稲毛悠太
2年
42:26
12
5区
土方英和
4年
35:27
4
6区
熊耳智貴
4年
26:23
6
7区
蜂屋瑛拡
3年
35:21
6
8区
國澤優志
1年
60:56
13

10位  帝京大    5゚22’30”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
竹下凱
2年
44:20
12
2区
内田直斗
4年
39:06
9
3区
岩佐壱誠
1年
28:31
13
4区
畔上和弥
2年
42:03
9
5区
宇佐美聖也
4年
35:30
6
6区
島口翔太郎
4年
36:59
13
7区
佐藤諒太
3年
34:55
2
8区
平田幸四郎
1年
61:06
14

11位  明治大    5゚23’19”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
阿部弘輝
1年
45:14
17
2区
江頭賢太郎
4年
40:09
14
3区
三輪軌道
1年
28:17
11
4区
末次慶太
3年
42:19
11
5区
中島大就
1年
35:26
3
6区
的場雄太朗
4年
36:10
4
7区
磯口晋平
3年
35:34
10
8区
藪下響大
4年
60:10
8

12位  日本大    5゚23’45”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
石川颯真
4年
43:58
4
2区
ワンブイ
2年
38:43
4
3区
岡野祐輝
3年
29:23
22
4区
川口賢人
3年
41:59
8
5区
石井健登
3年
36:34
17
6区
清水目大貴
4年
36:56
12
7区
松木之衣
1年
35:53
14
8区
山崎一輝
3年
60:19
10

13位  日本体育大  5゚23’51”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
冨安央
3年
44:30
13
2区
小松巧弥
4年
38:45
6
3区
辻野恭哉
3年
27:58
7
4区
吉田亮壱
3年
42:36
14
5区
宮崎勇将
2年
36:39
19
6区
室伏穂高
2年
36:54
11
7区
小町昌矢
3年
34:54
1
8区
小野木俊
4年
61:35
15

14位  国士舘大   5゚27’02”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
住吉秀昭
2年
44:13
11
2区
八巻雄飛
3年
40:52
18
3区
三田眞司
3年
28:46
15
4区
戸澤奨
2年
42:49
15
5区
石井秀昂
4年
36:19
14
6区
多喜端夕貴
2年
37:28
16
7区
藤江千紘
2年
35:42
13
8区
餅﨑巧実
4年
60:53
12

15位  大東文化大  5゚27’46”

区間
氏名
学年
区間タイム
区間順位
1区
原法利
3年
45:18
18
2区
奈良凌介
1年
40:38
16
3区
下尾一真
4年
27:59
8
4区
川澄克弥
1年
43:56
20
5区
渡辺拓巳
3年
37:01
20
6区
林日高
3年
37:02
14
7区
鈴木太基
4年
35:16
4
8区
谷川貴俊
2年
60:36
11

さいごに

早稲田の健闘により、パットみ大いに盛り上がった全日本大学駅伝でしたが、冷静に見てみると青学が強かったという印象です。区間1位か区間5位かみたいな。笑

デコボコして流れに乗れないまま、アンカーまで行っちゃいましたが、それでも予定通りにトップと1分差に収めた訳ですから。今回ほぼ予定通りに事が進んだのは早稲田でしたが、結局最終的には逆転されました。細かく言えば両チームともにいろいろあるんでしょうが、大きく見たら「青学強し」の印象が残りました。

その他のチームは、主力が欠けたりしてベストの布陣が組めないチームが多く、トップとの差が意外に付いた気がします。箱根駅伝へ向けては、さらに2区間増えることを考えると青学がますます有利になるのではと思います。まだまだ、いい選手が残っていますので。一色や田村、下田のように欠かせない選手もいますが、選手層の厚さを活かして、原監督は特殊区間も含めてしっかり対策をしてきます。「誰が欠けてもなんとかなる」という柔軟性が青学の強さです。

それに対して、今回健闘した早稲田や山梨学院などは、もう数名は主力選手が残っていますが「箱根で戦える選手」という観点から見ると10区間を埋めるのがギリギリです。誰かが欠けた時は戦力ダウンしてしまう危険性を持っています。駒澤、東洋も同様でしょう。そういう意味でも、ここから本番までの2か月で、どこまでコンディションを整えられるかが勝負です。

今回の全日本大学駅伝の結果から、箱根駅伝に向けて期待できそうなのは、まずは早稲田です。井戸、光延、佐藤が加わると10人以上揃いますからなかなか強そうです。後は、故障者がどれだけ減らして、ベストの布陣が組めるかでしょう。そういう意味では、東洋大学も故障者が帰ってくると面白いです。

駒澤大学は、10人揃えるのもギリギリという雰囲気ですが、主力選手が強力ですので、つなぎ区間のがんばり次第でしょうか。山梨学院大も駒澤大と同様です。うまくつなぎ区間が機能すれば、上位に入るのは間違いないと思います。ニャイロもいますので、往路優勝を期待してます。

そして問題は東海大学です。調子がいい1年生とさっぱり調子が上がってこない上級生。心配なのは昨年活躍した選手が全く良いところなしなところです。いくら調子がいいと言っても、1年生が全区間走る訳にはいきません。強い上級生が帰って来ないと、勝負をするのは難しいと思います。何とか立て直して欲しいです。

最後に、青山学院大に付け入る隙があるとしたら、今回の早稲田大学のように「先行して逃げる」ことです。2日間に分かれる箱根では、流れが切れちゃうので、これまた難しいでのですが青山学院は、選手間の競争意識が激しいので、どの区間の選手も主力区間かのように振る舞ってしまいがちです。先行を許すと、今回の安藤や中村のように、冷静さを欠いた走りをする選手が出ます。

なので、1区から主導権を渡さないように常に先行する戦いをしたいです。「焦らせて自滅を誘う」前半区間での激しい戦いを期待したいです。

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