2017/10/22 更新
ちょっと時期外れの台風が来ます。
それも過去最大級で関東・東京を直撃しそうです。。。
今回はホントに大きい台風なのか調べてみます。
2017年10月23日上陸の台風21号
22日午前9時現在、中心気圧は925ヘクトパスカルと低く「超大型で非常に強い」台風となっています。
ここでとある疑問が。
台風のニュースでよく耳にする「ヘクトパスカル」。これはそもそもどういうもので、台風の強さとどう関係があるのだろうか?!と。
パスカルは科学者の名前から
ヘクトパスカル(hPa)は気圧など圧力の単位です。簡単にいうと「一定の範囲内の気圧の状態」の単位です。
ヘクトは100倍という意味で、パスカルという言葉はフランスの哲学者で科学者のパスカルから取られています。
基本的には、中心気圧が低ければ低いほど、風は強くなります。
ただ台風の強さは「ヘクトパスカル」だけで決まるというわけではないそうです。
中心気圧の低さだけでなく、そこに気圧の傾斜のキツさで強さが決まるようです。
気圧の傾斜というのは、分かりやすく言うと、テレビで見る天気図の等圧線の間隔が狭いほど、きついということで、そうなると風が強くなるということです。
過去の台風の強さ
上陸時にこれまでで一番低かった台風は、1951年の統計開始以降では、1961年の第二室戸台風で925ヘクトパスカルです。
その次に低いのが、1959年の伊勢湾台風でも929ヘクトパスカルでした。統計開始以前の参考記録としては、1934年の室戸台風の911ヘクトパスカルがあります。
気象庁によると、台風の中心気圧は、発生当初は例えば1000ヘクトパスカルや990ヘクトパスカルですが、それから940ヘクトパスカルや930ヘクトパスカルまで発達し、中には910ヘクトパスカルや900ヘクトパスカルくらいまで強くなるものもあるといいます。ただ、北上して日本に近づいたり、上陸するころには中心気圧が上がり、勢力は弱まるようです。
ちなみにざっくりした台風の強さは、
✔ 1013hPa:通常の気圧
✔ 950hPa:台風
✔ 940hPa:強い台風
✔ 935hPa:かなり強い台風
✔ 915hPa:猛烈な台風
といった感じです。930hPaを下回ったらけっこうやばいなというレベルです。外出はホント控えたほうが良さそうです。
今回の台風21号については、現在925ヘクトパスカルですので、上陸時にはもうちょっと弱くなっているのではないかと思います。ただ危険領域に突っ込んでいる台風であることに間違いはありません。
強さ的には過去最大級で上陸といった感じではないですが、今回心配なのはこの規模で四国・和歌山に上陸したことはあるが、首都・東京を直撃したことがあるのかということです・・・
恐らくないでしょう。それも今回は朝。。。日本人はどんなときでも出社しようとするので、被害が大きくなりやすそうな時間です。
みなさん、無理なさらず昼過ぎには関東を通過しているので、午後から落ちついて出社して仕事しましょう。