陸上競技

【東京オリンピック】陸上男子100m9秒台、4×100mリレー金メダルへの道 → 見えてきた金メダル(2019.7現在)

4×100mリレー銀メダル獲得の快挙に湧いたリオオリンピックが終わりました。

今回の陸上短距離陣は、100m&200mの代表決定する前の段階から9秒台はいつ突入するのか?!と騒がれ、実際突入することは叶わなかったですが、史上最強メンバーで挑んだリレーで、見事に期待以上の結果を見せてくらました。

そんな快挙を達成した今から、4年後の2020年東京オリンピックでの4継金メダル獲得へ向けての戦いが始まりました。

リオオリンピックの4×100mRは銀メダル

Feca05dd出典:朝日新聞

北京オリンピックの銅メダルから8年。リオオリンピックで、再び感動の瞬間を目撃!!日本新&アジア新での銀メダル獲得。もう凄すぎてケンブリッジ飛鳥にバトンが渡った時は、絶叫もの!!!!

✔ リレー銀はアジアの快挙! 王者ボルトも脱帽「2位でも驚かなかった」

✔ 信じられない光景…日本の「勝因」は劣らない走力と走順

✔ ボルトも認めた日本の強さ 世界の頂点が見えた400mリレー銀

✔ 桐生&ケンブリッジが語る五輪と未来 初の銀メダル「いけると思っていた」

✔ 奇跡呼んだ銀メダル「走順」なぜケンブリッジがアンカーだった?

今回の銀メダルは、あわよくば金メダルも見えた銀メダル。実際、ボルト以外の選手とは五角以上に戦いほぼ勝利していました。ここまの熱戦を演じてくれると、期待せずにいられないのが、東京オリンピックでの金メダル獲得です。

実際、東京オリンピックで金メダルが獲得可能なのかどうか、まぜデータから見てみたいと思います。

国別歴代10傑

(2016/8/20現在)
1位 36秒84 ジャマイカ
2位 37秒38 アメリカ
3位 37秒60 日本
4位 37秒62 トリニダード・トバゴ
5位 37秒64 カナダ
6位 37秒73 イギリス
7位 37秒79 フランス
8位 37秒82 中国
9位 37秒90 ブラジル
10位 37秒94 ナイジェリア

今回の日本代表の記録は、国別歴代ランキングで3位に入る凄い記録です。上はジャマイカとアメリカしかいません。

リオオリンピックの記録


国名
個人
100mPB

(16/8/20
現在)
合計タイム
リオ五輪

決勝記録
差分
ジャマイカ
 アサファ・パウエル 9.72  38.89  37.27  1.62 
 ヨハン・ブレーク 9.69 
 ニケル・アシュミード 9.90 
 ウサイン・ボルト 9.58 
 日本 
 山縣亮太 10.05  40.38  37.60  2.78 
 飯塚翔太 10.22 
 桐生祥秀 10.01 
 ケンブリッジ飛鳥 10.10 
カナダ
 アキーム・ヘインズ 10.15  40.36  37.64  2.72 
 アーロン・ブラウン 9.96 
 ブレンドン・ロドニー 10.28 
 アンドレ・デグラッセ 9.97 
 中国 
 湯星強 10.30  40.37  37.90  2.47 
 謝震業 10.08 
 蘇炳添 9.99 
 張培萌 10.00 
イギリス
 リチャード・キルティ 10.01  40.17  37.98  2.19 
 ハリー・アイキネス=アリエティ 10.08 
 ジェームズ・エリントン 10.11 
 アダム・ジェミリ 9.97 
ブラジル
 リカルド・デ・ソウザ 10.21  40.76  38.41  2.35 
 ビトル・ウーゴ・ドス・サントス 10.11 
 ブルーノ・デバロス 10.16 
 ジョージ・ヴィデス 10.28 
アメリカ
 マイク・ロジャース 9.85  39.12  (失格)
37.62 
1.50 
 ジャスティン・ガトリン 9.74 
 タイソン・ゲイ 9.69 
 トレイボン・ブロメル 9.84 

机上の計算ですがリオでの日本代表は、単純に出場メンバーの100mの自己ベストだけを足すと、決勝進出チームの中では7位相当です。しかし、そこから実際の記録の短縮時間は1位!!

ジャマイカやアメリカと比べて、1秒以上もの違いが。これは日本が得意としているバトンパスで縮めた結果です。

リオの決勝で見ると、ジャマイカと差は0.33秒。もしそれを東京オリンピックまでに縮めるには。。。

東京オリンピックで金メダルとを取るためには!

✔ ウサイン・ボルトの引退 0.15秒
✔ 各々の記録短縮 0.05秒×4人

浅はかだが、これで逆転できます。東京オリンピックまでにジャマイカやアメリカにスーパースターが生まれるかもしれないし、めちゃくちゃバトン練習してくるかもしれない。。。

だけど、結構現実味のある数字だと思います。

先にも書いたように、リオの4継はボルト以外にはいい勝負しています。もしアンカーがボルトじゃなければ金メダル取れてたかも。

東京オリンピックでの4継での金メダル獲得。夢のようだが、結構リアルに観れる確率。4年後新しい国立競技場で是非観たい!!現地での観戦、夢リストに追加します!

(追記)
2019年7月現在の日本歴代記録です。

選手名 タイム 所属 日付
1 サニブラウン・ハキーム 9秒97 フロリダ大学 2019年6月
2 桐生祥秀 9秒98 東洋大学 2017年9月
2 小池祐貴 9秒98 ANA 2019年7月
4 伊藤浩司 10秒00 富士通 1998年12月
4 山縣亮太 10秒00 セイコー 2017年9月
6 朝原宣治 10秒02 大阪ガス 2001年7月
7 末続慎吾 10秒03 ミズノ 2003年5月
8 江里口匡史 10秒07 早稲田大学 2009年6月
8 多田修平 10秒07 関西学院大学 2017年9月
10 飯塚翔太 10秒08 ミズノ 2017年6月
10 ケンブリッジ飛鳥 10秒08 ナイキ 2017年6月

と、2016年リオ五輪以降に記録更新ラッシュです。リオ五輪当時と比べると、

1走:山縣亮太 10.05 → 10.00(-0.05)
2走:飯塚翔太 10.22 → 10.08(-0.14)
3走:桐生祥秀 10.01 → 09.98(-0.03)
4走:ケンブリッジ 10.10 → 10.08(-0.02)

と、合計で0.24秒短縮しています。既に金メダルを取れる実力がついてきました。

目指すタイムは37秒40。

さらに、そこにサニブラウンが9.97。小池祐貴が9.98を出しました!

2019年7月現在、ダイヤモンドリーグの結果をみると、ドーハ世界陸上は、

山縣(多田)→小池→桐生→サニブラウン

という走順が予想されます。そうすると更に0.19秒の短縮。

リオ当時と比べると、0.43秒の短縮。

これはもう金メダルが夢というレベルでなく、現実的に取れるレベルまで来ました!

まずは東京オリンピック前哨戦のドーハ世界陸上。

東京オリンピックまでの道のり

チェック 2017年 8月 世界陸上ロンドン大会
チェック 2019年10月 世界陸上ドーハ大会

✔ 山県亮太 来年世界選手権でボルト倒す!「五輪以上の騒ぎになる」
✔ バトンパスを生かした個々の力 “世界一の技術”に走力が追いついた日

リレーメンバー有力選手

✔ 桐生祥秀
✔ 山縣亮太
✔ ケンブリッジ飛鳥
✔ 飯塚翔太
✔ サニーブラウン
✔ 多田修平
✔ 小池祐貴

おまけ

ウサイン・ボルトの公式会見

リオの決勝後の会見で、ボルトは日本チームに対してコメントを残してます。

I could not look back,you’d gone away from me.
日本が私より前にいたから、私は振り返ることができなかったね。

I felt my heart ache.
心の中では焦っていたよ。

I was afraid of following you.
日本を追い続けるのを恐れたね。

When I had looked at the shadows on the wall I started running into the night to find the truth in me.
でも彼の影を追い越した時、私は自分の気持ちを取り戻してゴールに向かって走ったよ。

All of you in my memory is still shining in my heart.
私の記憶の中で彼らの姿は心の中で輝き続けるだろう。

歴史に名を残した、ボルトにここまで言わせるとは。。。ホントに凄い!

アメリカリレーの歴史

リオで失格したアメリカ。よく失格するイメージあるので、調べてみると。

2008年 北京五輪 予選で失格
2009年 世界陸上ベルリン 予選で失格
2011年 世界陸上大邱 決勝で3走が転倒 失格
2012年 ロンドン五輪 決勝37秒04で2着
米国新記録のはずだったが、3走タイソンゲイのドーピングで失格
2013年 世界陸上モスクワ 2位入賞
2015年 世界陸上北京 決勝で失格
2016年 リオ五輪 決勝で失格

ここ7大会で、まともに記録残ったのが、たった1回・・・
アメリカの場合、リレーは完璧な個人競技の延長という感覚とはいえ、これはひどい(苦笑)。

まぁ、こんな結果を出し続けても、バトン練習はしないと思われるので、日本はこの隙にどんどん差を付けて欲しいです。

さいごに:リレー侍、東京オリンピックで金メダルだ!!

東京オリンピックへ向けて、随時情報を更新していきます。