2017/5/14 更新
100m9秒台が待ち遠しい、陸上短距離界。そんな中、今回絶好の機会が訪れました。
9秒台が勢揃いする、ダイヤモンドリーグの上海大会に桐生とケンブリッジ飛鳥が出場することになりました。
Contents
ダイヤモンドリーグとは?!
IAAF(国際陸上競技連盟)が主催する単日、または2日間開催では最高カテゴリーの競技会シリーズです。
2010年に発足し、昨年までは年間総合ポイントで各種目のツアーチャンピオンを決定していたが、今年はファイナル大会出場者を決めるクオリファイリング大会として12大会が実施され、16種目ずつを行うファイナル2大会の優勝者がダイヤモンドリーグ・チャンピオンとなります。
各クオリファイリング大会の種目別賞金は3万ドル(1位1万ドル~8位1000ドル)で、各種目は年間4または6大会で実施されます。
各大会のポイント(1位8点~8位1点)合計上位8人(種目によっては12人)がファイナル大会に進し、ファイナル大会の種目別賞金は10万ドル(1位5万ドル~8位2000ドル)で、年間優勝者には賞金5万ドルのほかダイヤモンド入りトロフィーが贈呈されます。
出場者はトップ選手に厳選され、ほとんどの種目が予選なしの一発決勝で行われるため、緊張感あるレースがスピーディーに続きます。また、オリンピックや世界陸上のように1種目3人という国毎の出場人数制限がないため、ジャマイカ、アメリカ勢が揃う短距離種目や、アフリカ勢が多数出場する中・長距離種目など、五輪&世界陸上よりレベルが高くなるケースも多々あります。
ダイヤモンドリーグ上海大会
開催要項
日時:2017年5月13日(土)
場所:中国上海
100mエントリーリスト
ダイヤモンドリーグ上海大会男子100mのエントリーリストが発表されました。
自己記録9秒74でリオ五輪銀メダルのジャスティン・ガトリンら日本勢の2人以外の自己記録は全員9秒台という豪華メンバーです。これは日本人初の9秒台に、相当期待が懸かかります。
✔ アーロン・ブラウン(カナダ=9秒96)
✔ ケンブリッジ飛鳥(日本=10秒10)
✔ キム・コリンズ(セントクリストファー・ネビス=9秒93)
✔ ジャスティン・ガトリン(米国=9秒74)
✔ 桐生祥秀(日本=10秒01)
✔ ユスフ・メイテ(コートジボワール=9秒96)
✔ マイク・ロジャース(米国=9秒85)
✔ 蘇炳添(中国=9秒99)
✔ アイザイア・ヤング(米国=9秒99)
サニーブラウン、急遽出場決定
(2017/5/10 追記)
陸上男子短距離で18歳のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が、13日に行われるダイヤモンドリーグ上海大会の100メートルに出場することが9日、分かった。
このレースには日本人初の9秒台突入が期待される桐生祥秀(東洋大)やケンブリッジ飛鳥(ナイキ)も参戦する。
関係者によると、欠場者が出たことで、急きょ参加決定の連絡を受けたという。東京・城西高を卒業し、現在はオランダなど海外を拠点に練習するサニブラウンは100メートルで今季2レース目となる。
初戦だった4月14日の米国での競技会では、自己ベストを更新する10秒18を出した。
引用:日刊スポーツ
これは嬉しい。ますます100mが楽しみになりました。
スタート予定時間:日本時間:20:24
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ダイヤモンドリーグ・上海大会結果
4位:ケンブリッジ飛鳥 10秒19(+0.1)
5位:サニブラウン 10秒22(+0.1)
桐生無念の失格
まさかの失格でした。
桐生のスタートリアクションタイム(反応タイム)は0秒084。0秒100未満はフライングとなるため、ルールにより即失格。桐生は4月の織田記念国際決勝で0秒111を記録しており、好調すぎるスタートが仇となった形になりました。
桐生祥秀の話
「失格は初。調子はいい感じだったので、悔しい。(タイミングは)ぴったりだと思っていたけれど。関カレ(5月下旬の関東学生対校選手権)は100メートル、200メートルでこの悔しさを晴らすレースがしたい」
ケンブリッジ飛鳥、世界選手権の標準タイム切れず
今季4戦目で、初の公認条件下のレースでしたが、最低限の目標も果たせませんでした。
8月の世界選手権の参加標準に0秒07及ばない10秒19。まさかのフライングが続き、隣の8レーンのヤング、7レーンの桐生がいなくなったなかでのレースだったので、非常に不運といえばそれまでですが、次の日本で出場予定の21日のセイコー・ゴールデングランプリ川崎に期待したいです。
ケンブリッジ飛鳥の話
「自分の走りに集中しようと思った。前半の流れは悪くなかったが、後半はいまいちだったかなと思う。状態的には悪くない」
サニブラウン集中力低下
残念ながら10秒18の自己記録には届かず。。。どうもコメントから2度の仕切り直しで集中力が低下したもようです。
サニブラウンの話
「(相次ぐフライングで)完全に集中力が切れた。スタートから50メートルまでは良かったが、最後は思うように体が動かなかった。もうちょっと動く気はしたけれど、待っている時間もあったので」
さいごに
またまたお預けになった9秒台。次のゴールデングランプリ・関カレ・日本選手権に期待したいです。
関連記事:桐生が第4戦。ローマ大会に出場。