日本で最も人気のあるプロスポーツといえばプロ野球です。
プロ野球中継は90年代まで地上波で毎日のように放送されていました。
しかし、今では見かけることはめっきり減りました。それでも観客動員数は過去最高を記録し続けるなど、野球人気の底力には驚かされます。
地上波がなくなった代わりにBS放送での放送が行われていますが、放送局ごとに一部球団の主催試合しか放映しておらず、また1年通して見ることができないのが現状です。
さらに編成上の都合から放送時間が延長されず、途中で放送が終わってしまうこともしばしばあります。
そこで、この記事では12球団もしくは好きな球団の試合を視聴したい方のために、有料・無料問わずインターネットやテレビ中継を行っている媒体を完全網羅して紹介します。
主要なメディアは全て抑えていますし、後ほどオススメの選び方を紹介していますので、ぜひ目を通して見てください。
Contents
プロ野球11球団を完全網羅 | 野球でも「DAZN」降臨
✔ カープ・ヤクルト以外10球団の試合を中継
✔ サッカーなど野球以外のコンテンツの充実ぶりが凄まじい
✔ 月額3,000円(税込)と安い
✔ スマホやPCだけでなくテレビからも視聴できる
結論から言うと野球中継で最もオススメなのはDAZNです。
DAZNというとJリーグや欧州サッカーなどが強いイメージがあり、野球はむしろ競合サービスの「スポナビライブ」の方が充実していました。
サッカー好きならDAZN、野球好きならスポナビライブと棲み分けがされていたのですが、実はスポナビライブは2018年5月をもってサービスを修了し、コンテンツをそのままDAZNに受け渡す形となりました。
その結果、スポナビライブで放送されていた10球団の中継はDAZNで開始され、DAZNはサッカーと並んで野球がメインコンテンツとなっています。
広島カープの主催試合と東京ヤクルトスワローズの主催試合は配信されていませんが、それ以外は全て生中継・見逃し配信に対応しています。
カープファンとヤクルトファン以外なら十二分に満足できる内容となっています。。
昨年まで配信されていなかった、巨人の主催試合が配信されるので、巨人ファンにはありがたい変更となりました。
またDAZNはスポーツ全般のコンテンツの充実ぶりが尋常ではありません。
サッカーではJリーグ、欧州5大リーグ、チャンピオンズリーグを完備し、バスケではBリーグ、その他にもテニス、格闘技、F1、NFLなど人気競技がズラリと並びます。
野球といえば、メジャーリーグも1日6試合が放送され、日本人選手が中心なので大谷翔平や田中将大らが出場する試合はほとんど全て放送されていて、メジャーリーグ込みで見るとスカパーよりも充実しています。
さらに料金も月額3,000円(税込)と最も安くなっています。
ネットサービスなのでスマホやPCはもちろん、Fire TVを使えばテレビでも視聴できるので本当にオススメです。サービス開始から1年で100万人の有料登録者を超えるなど、破竹の勢いでユーザーを獲得してるのも頷けます。
ちなみに初月は完全無料で、体験期間中に退会すれば1円もかかりませんので、ぜひ一度お試し下さい。
唯一12球団の試合が見られる「スカパー!プロ野球セット」
✔ ○ セリーグ・パリーグ12球団を完全中継している唯一の媒体
✔ ○ プロ野球以外の番組も見られる
✔ × 基本料込で4000円以上と値段は高い
スマホ・PCはヤクルト戦のみ視聴可 |
「スカパー!野球セット」はセ・パ12球団の試合を完全生中継している唯一の媒体です。
DAZNは10球団ですが、ペナントレースは必ず全ての試合をチェックしたい!という方にとてもオススメです。
スカパーの仕組みは契約していない人には分かりづらいので、まずは仕組みを説明しましょう。
スカパーは衛星放送としてのプラットフォームで、その上に様々なチャンネルが月額有料で放送を行っています。
そして「プロ野球セット」とはスカパーが「プロ野球見るにはこれがお得ですよ」という形で、いくつかのチャンネルを組み合わせて割引で提供しているものです。
具体的には「FOXスポーツ」、「GAORA」、「J SPORTS」、「日テレジータス」、「TBSチャンネル2」、「テレ朝チャンネル2」、「フジテレビONE・TWO」、「スカイA」、「TBSニュースバード」がセットになって、月額3,980円となっています。
一つのチャンネルで全試合が見られるのではなく、これらのチャンネルを選びながら見れば全試合見れますよという形です。
実は特定球団の試合だけを見たい場合は単体のチャンネルを契約した方が安く、例えば「J SPORTS」では広島・中日・オリックス・楽天、「フジテレビONE」ではヤクルトの放送を担当しているので、全球団を見たいわけでなければ個別チャンネルの契約もアリです。
各球団ごとの放送媒体は下に掲載しているので、そちらを参照して下さい。
スカパー!は衛星放送なので基本的にはテレビで視聴しますが、実はヤクルト主催試合だけ「スカパー!オンデマンド」でスマホ・PCから視聴できます。
パ・リーグ完全特化型の「パ・リーグTV」
✔ ◯ パ・リーグの全試合がネットで見られる
✔ ◯ ファンクラブに入ると月額980円と安い
✔ ✕ Fire TVなどテレビ視聴デバイスに対応していない
巨人・阪神の交流戦主催試合 |
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ファンクラブ会員なら950円 |
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今はプロ野球関係者も頻繁にチェックしているという「パ・リーグTV」は、パ・リーグの6球団が共同出資した会社が運営し、パ・リーグの全試合がネット配信されています。
複数の試合を3画面で楽しめたり、まさしくパ・リーグを楽しむためのサービスと言えるでしょう
DAZNがスタートする前には、スカパー!の野球セットが月額3,980円に対して、月額1,450円という価格もあって人気を博していましたが、DAZNの台頭によってその優位は失われた感があります。
ただしパ・リーグ6球団のいずれかのファンクラブ会員だと月額980円に割引されるというサービスがあるので、既にファンクラブに入っている人だと最も安く利用できます。
ちなみに楽天イーグルスの「ベーシッククラブ」は年会費500円で入れるので、楽天ファンでなくてもここに入ってパ・リーグTVを契約するという裏技がありますが、実際にやっている人はいるのでしょうか。
ネット配信サービスなのでスマホやPCでの視聴がメインになりますが、「Fire TV Stick」や「Chromecast」に対応していないのでテレビで視聴できないのでご注意下さい。
(テレビで見たいならDAZNかスカパー!がオススメです)
ベイスターズファンはニコニコ生放送ならではの楽しみ方も
✔ ◯ 横浜DeNAのオープン戦、ペナントレースが見られる
✔ ◯ フリーダムな解説などニコニコならではの面白さも
✔ △ 專門媒体ではないので横浜のみの放送
プレミアム会員500円 |
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『ニコニコ動画』でもプロ野球の試合を配信しています。
2018年は、横浜DeNAベイスターズ、千葉ロッテマリーンズ、楽天ゴールデンイーグルスのオープン戦を配信しているので、正式発表じゃないですがこの3チームの主催試合が配信されました。
2019年の放送予定は、横浜DeNAベイスターズの主催試合のみのようです。
配信される試合数は少ないですが、ニコニコ動画では普通の放送と違った楽しみ方もできます。
知っている方は多いと思いますが、ニコニコ生放送と言えばコメント機能です。
他人のコメントや自分のコメントが画面に流れるのは面白いですし、実況アナウンサーも結構コメントを拾ってくれるので、アナウンサーとのやりとりも楽しめます。
横浜DeNAベイスターズファンなら、同じファン同士の一体感があるので、より面白く試合を見ることができるかと。
無料でも見られるのですが、画質が悪すぎるので流石に有料会員になった方がいいと思います。
有料会員も月額500円と安いですし、横浜ファンなら、ニコニコ動画って選択肢もありですね。
実は巨人戦を放送している「Hulu」
✔ ◯ 世界的な動画配信サービスであるHuluが、意外にも巨人戦の主催試合を配信
✔ ◯ DAZNで巨人戦が見られないので意外な受け皿に
世界的な動画配信サービスとして有名な「Hulu」ですが、実は日本法人を日テレが買収していることもあって、巨人の主催試合が全てHuluで中継されています。
DAZNが巨人戦だけ放送していない要因にも感じますが、何にせよDAZNで見られない意外な受け皿になっています。
さすがに巨人戦のために契約するのは…と思うかもしれませんが、実はスカパー!で日テレジータスを契約するよりも、Huluの月額料金の方が安いです。
Huluのコンテンツは映画、ドラマ、アニメなど人生一回使っても見きれないほど沢山あるので、巨人ファンの方はこれを機に契約を考えてみてはいかがでしょうか。
映画やドラマ、アニメが山のようにあるので、2週間の無料体験でそれらを見放題なのもオススメです。
球団別の放送状況おさらい
ここまで主要サービスの紹介を行ってきましたが、他にも球団専用の配信サイトがあったりするので、各球団ごとに放送を見られる媒体を紹介していきます。
価格は条件によって変動することがあるので、その場合はカッコ付きで紹介していますが、それぞれ以下のような意味となります。
・スカパーのチャンネル…「スカパープロ野球セット」の価格をカッコで表記
・パ・リーグTV…ファンクラブ価格をカッコで表記
・DAZN…ドコモユーザーの価格をカッコで表記
広島東洋カープ
・J SPORTS 1・2・3:2,469円 (3,980円)
これまで「カープライブ」という専用のサイトがあったのですが、2016年の開幕前に終了してしまいました。DAZNでは以前、広島地域のみ広島戦がなぜか見られなかったのですが現在は解消されています。
読売巨人ジャイアンツ
・DAZN:月額3,000円(税込)
・日テレジータス:972円 (3,980円)
・Hulu:933円
・ジャイアンツLIVEストリーム:1,500円 (1,000円)
「ジャイアンツLIVEストリーム」とは月額1,500円(ファンクラブ会員なら1,000円)で、巨人の試合が年間約100試合見られるものです。
専用にしては割高で、ジータスかHuluの方が他のコンテンツが見られることを考えるとお得です。
横浜DeNAベイスターズ
・DAZN:月額3,000円(税込)
・TBSチャンネル2:1,080円 (3980円)
・ニコニコ生放送:無料
・SHOWROOM:500円
SHOWROOMはDeNAが運営している動画配信サービスで、月額500円を払うと主催試合や入団会見などの動画を視聴できます。
阪神タイガース
・DAZN:月額3,000円(税込)
・GAORA:945円 (3980円)
・虎テレ:600円
「虎テレ」は月額600円で阪神主催試合を見られるインターネット動画配信サイトで、単体ではこれが最も安くなっています。入団会見など試合以外のコンテンツも視聴可能です。
東京ヤクルトスワローズ
・フジテレビONE:1,750円 (3,980円)
フジテレビONEはフィギュアスケートなどのスポーツ中継や、人気の「ゲームセンターCX」も放映しているチャンネルです。
中日ドラゴンズ
・DAZN:月額3,000円(税込)
・J SPORTS 1・2・3:2,469円 (3,980円)
北海道日本ハムファイターズ
・DAZN:月額3,000円(税込)
・GAORA:945円 (3,980円)
・パ・リーグTV:1,450円 (950円)
福岡ソフトバンクホークス
・DAZN:月額3,000円(税込)
・FOXスポーツ&エンターテイメント:1,026円 (3,980円)
・パ・リーグTV:1,450円 (950円)
千葉ロッテマリーンズ
・DAZN:月額3,000円(税込)
・TBSニュースバード:401円 (3,980円)
・パ・リーグTV:1,450円 (950円)
「TBSニュースバード」はスカパー内のチャンネルですが、単体では401円と安くなっています。
埼玉西武ライオンズ
・DAZN:月額3,000円(税込)
・テレ朝チャンネル2:1,080円 (3,980円)
・パ・リーグTV:1,450円 (950円)
東北楽天ゴールデンイーグルス
・DAZN:月額3,000円(税込)
・J SPORTS 1・2・3:2,469円 (3,980円)
・パ・リーグTV:1,450円 (950円)
・Rakuten SHOWTIME:無料
楽天が運営している動画配信サイトの「Rakuten SHOWTIME」では、楽天の全主催試合が無料で放送されています。
オリックス・バファローズ
・DAZN:月額3,000円(税込)
・J SPORTS 1・2・3:2,469円 (3,980円)
・パ・リーグTV:1,450円 (950円)
オススメの視聴方法
ここまで紹介してきた内容に基づいて、皆さん一人ひとりが視聴したい媒体を選んで頂ければと思いますが、情報が多くてまとめきれないという方もいるかと思います。
ここで、「こんな方はこうすると良い」というロードマップを示します。
プロ野球を全般的に見たい方
・安い値段で済ませたいなら「DAZN」
・パ・リーグファンなら「パ・リーグTV」
・全球団の試合を見たいなら「スカパー!プロ野球セット」
・その他の競技をネット配信で見たいなら「DAZN」
プロ野球も一緒に見れれば良いやという方
・巨人ファンかつ多様なコンテンツを見たいなら「Hulu」
特定の球団だけ見たい方
・スカパーの単体チャンネルや、「虎テレ」のような専用チャンネル
ただし専用チャンネルは主催試合だけで、ビジターの試合は見られないので注意してください。
放送コンテンツの充実度合いや価格、デバイスの多様性を考えるとやはりDAZNが断然オトクです。
さいごに:プロ野球中継を見るならDAZN一択
ここまで長々とした紹介になってしまいましたが、以上でプロ野球中継を見る情報は全てチェックできていると思います。
以前はスカパー!に契約するほかありませんでしたが、ネット配信サービスの拡大によってDAZNやパ・リーグTVなど多くの選択肢があるのは、野球ファンにとっても嬉しいことですね。
また、DAZNやHuluはスマホ・PCだけでなく、「Fire TV Stick」や「Chromecast」を使えばテレビに簡単に映せるので、必ずしもテレビ放送にこだわる必要もなくなりました。
この記事を通じて、皆さんがもっとプロ野球中継を楽しんで頂ければ幸いです。