時事ニュース(陸上競技)

2023年の世界選手権はブエノスアイレスに決定。ロシアの処分も継続決定。

tandf_news

2018/7/30 更新

IAAFが理事会をブエノスアイレスで開催しました。決まったことは、

① 国籍変更凍結プロセスの見直し
② 2023年にブダペストで世界選手権開催の方針
③ 2020年U20世界選手権の開催地をケニア・ナイロビに決定
③ ドーピングが蔓延している国の代表選手に対してドーピング検査の更なる強化
④ IAAF、ロシアの資格停止処分継続を決定

引用:IAAF

国籍変更凍結プロセスの再度の見直しへ

2017年2月にIAAFは選手の国籍変更の禁止を決めました。

これは有力選手が代表選手として競合する競技において、その国籍を変更することへ対処するものである。

どういうことかというと、中長距離種目のケニア・エチオピアなどは豊富な選手層により代表になるのはなかなか困難です。

そこへ目をつけた、トルコやバーレーンなどの国が、若いアフリカ選手たちの才能を金銭で獲得(国籍変更)し、代表選手として国際大会で競わせていました。それによる対処です。

ただ今回の理事会で、この一連のプロセス凍結の解除(見直し)が発表されました。

そして、新たに4つのポイントが説明されました。

✔ 制度の運営方法の見直しに関する専門チームの設立
✔ 選手の国籍変更においては、国が永久的な市民権獲得の権利を提供しているということが証明できる、明確な証拠の提出を国に求める
✔ 当該選手が帰化した国で代表選手となるために、その権利を譲渡するまでに“最低3年間”の待機期間を設ける
✔ 選手は1度のみ国籍変更を認められ、20歳未満で国籍変更は認められない

ブダペストで2023年の世界選手権を開催

2019年にドーハ、2021年にユージンでIAAF世界選手権が開催されることが決まっています。

そして次の、2023年に開催される世界選手権はハンガリーのブダペストで開催されることでほぼ決まりました。

12月までロシアへの処分継続

2018年12月に開催されるIAAFの理事会までロシアの処分が継続されることも合意されました。