東京オリンピック

【2020東京オリンピック】ボランティアに必要な語学力は?!

2020年に開催が決まっている東京オリンピック。

ほとんどの人が、今から選手として参加するのはどうあがいても無理なのですが、折角日本で開催される以上、何らかの形で参加したいなと思う人は多いはずです。

そしてそれを叶えるのに有効な手段の1つが、ボランティアです。

観戦者として、チケットを購入してスタジアムで観ることは、もちろんしたいです。でもそれ以上に運営の一部として関われるボランティアは、人生の中でもそう簡単に出来ることではありません。

ぼくの周りにもボランティアをやってみたいという人は多いのですが。。。それと同時に不安に感じていることがあります。それは、ボランティアになるにはどのくらいの英語力が要求されるのかということです。

東京オリンピックのボランティアになるのに英語は必要?!

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最初は「えっ?!」「ボランティアするのに英語必要なの?」と思いました。

しかし、よくよく考えると東京オリンピックともなると世界中から観戦者が観光客として日本にやってきます。そうなればボランティアをやると、かなりの高確率で外国の方と接触します。

そのときに外国の方とコミュニケーションをとれるとれないでは、せっかくボランティアやるにしても意味はありません。東京オリンピックの実行委員会も当然英語を喋れるひとに、やってもらいたいはずです。

まだ具体的な参加要項などが発表されていないのですが、どれだけ英語ができればいいのか、はっきりしたことは分かりません。

ただここ最近の他国でのオリンピックの状況や、日本国内で開催された国際的なスポーツイベントなどをちょっと調べてみると、かなりの情報が得られました。

というわけで今回は、東京オリンピックのボランティアに求められる語学力について、現在確認できる情報を紹介したいと思います。

通常のボランティアに英語は必要?

東京オリンピックのボランティアの種類

普通にボランティアと言っても、オリンピックのような大規模な国際イベントの場合、その活動内容は多種多様です。

ボランティアの代表的な業務としては。

✔ 会場への誘導や警備や交通整理
✔ 海外の選手や観客の通訳対応
✔ 医療やIT関連の技術サポート

などが、主に挙げられます。

後で紹介しますが、通訳や外国人対応のボランティアになるには、もちろん語学力に関する要求があります。

一方で、これまでの状況を見る限りは東京オリンピックでは、国際イベントとはいえ、外国人対応以外のボランティア活動の参加条件に語学力が入ってくる可能性は極めて低いと考えていいと思います。

ボランティアは、意外と狭き門。。。

ただし、東京オリンピックのボランティアで注意しなければならないのが、ボランティアになりたい人が山程いるということです。

ロンドンやリオの夏季オリンピックでは、7〜8万人というボランティアの募集に対して、ともに3倍以上の人が応募しています。東京の人口や、日本人の性格を考えると、2020年の東京オリンピックではこの倍率がさらに高くなるのは間違いないです!

ボランティアの選考では、まずはオンラインで提出する応募書類の内容で審査されるはずなので、そこでアピールできる何かが必要です。

通常業務の目標はTOEIC500点?!

医師や看護師などの医療関係者や、コンピューター関係の資格がある人は、その分野のボランティアとして選ばれる可能性が高いと思われます。しかし、他の残った枠はどうやって選ばれていくのでしょうか?!

現時点では、はっきりした発表がありませんが、もしあなたがボランティアを選ぶ立場だったと思って考えてみてください。

3人の内から誰か1人を選ぶとき、年齢・性別・肩書きで選ぶでしょうか?!

警備だって、交通整理だって、海外の人と接する可能性が十分にあることを考えると、通訳になるほどの力がなくても、少しでも英語ができそうな人を選ぶということは十分に考えられます。

つまり、募集要項に語学力に関する規定が無いとしても、実質的には語学力が問われる可能性が、非常に高いということです。

正直なところ、どのくらいの英語ができれば安心なのかはわかりませんが、簡単な質問は理解して対応するなり、周りの英語ができる人につなげることが望ましいでしょう。

TOEICの公式サイトを見る限り「簡単な質問を理解できる」というレベルは500点以上と書かれています。このくらいのスコアがあれば、応募書類に書いた時に少しはアピールになるんじゃないかと思います。

英語を活かしたボランティア業務につくには

通訳業務の最低ラインは英検準1級 or TOEIC730点

続いては、語学を活かした業務に携わりたい場合を考えてみます。

オリンピック以外にも、日本で開催される国際的なスポーツイベントはたくさんあります。特に日本ではマラソンが非常に頻繁に開催されていて、その一部は海外からの参加者も沢山います。そういった大会では、もちろん海外の参加者や観客に対応するボランティアが募集されています。

例えば、東京マラソンでは一般ボランティアとは別枠で英語や中国語などが話せるボランティア(多言語ボランティア)という枠があります。主な業務は、海外からの参加者の受付や会場案内です。

東京マラソンのボランティアは基本的に先着順なので、多言語ボランティアも書類上で一定以上語学力が認められれば、早い者勝ちです。

その書類審査で要件とされていた英語力ですが、募集要項によると以下の通りです。

✔ 実用英語技能検定 準1級以上
✔ 国際連合公用語英語検定 B級以上
✔ TOEIC 730点以上
✔ TOEFL(PBT) 550点以上

東京オリンピックでも、海外の人のコミニュケーションがメインの活動になるような業務では、このあたりが最低ラインになると思います。

通訳案内士は TOEIC840点 が基準

国内の外国語大学などが、オリンピックの通訳業務ができるような学生を養成する計画をたてていたり、そもそも東京オリンピッックの場合は多数の応募が予想されることから、実際に選抜されるにはもう少し高いハードルになる可能性があります。

ここで目安となるのは、観光客に外国語で通訳し、街を案内する通訳案内士の試験です。

通訳案内士になるための試験では、TOEICが840点以上で英語の筆記テストが免除されます。

TOEICのスコアで英会話の能力を判定すること自体に無理がありますが、東京オリンピックで賓客や選手の通訳といった言語の専門職として活動するには、最低でもこのくらいのスコアはとっておきたいところです。

ちなみに、リオオリンピックのボランティアでは書類選考後に面接がありました。もしかしたら、東京五輪でも面接などで英語の会話力を評価されるかもしれないということは頭にいれておきましょう。

TOEICの点数はいいけど全くしゃべれないという人は山程います。そういう方は、残念ながらボランティアに望ましい人材ではありません。

英語以外の言語の要求レベル

英語以外の言語についてはどうでしょうか?!

東京マラソンのボランティアの英語以外の言語要求レベルは以下のようになっていました。

✔ 中国語:中国語検定試験 2級以上、漢語水平考試(HSK) 5級以上
✔ フランス語:実用フランス語技能検定試験 準1級以上
✔ ドイツ語:ドイツ語技能検定試験 2級以上
✔ 韓国語:ハングル能力検定試験 2級以上
✔ スペイン語:スペイン語技能検定 2級以上
✔ 有資格言語:通訳案内士 合格

東京オリンピックでも、これらの言語を活かした業務につく場合は、上に挙げたレベルが基準になるのかと思います。

例えば、スペイン語などは世界的に見て使用者が多いのに対して、日本人の使い手が圧倒的に少ないので、こういう言語ができる人は、ボランティアの選抜時には非常に有利になるはずです。

ボランティアに求められる英語力のまとめ

2020年の東京オリンピックはお祭りです。それも特大の。あなたも一緒に盛り上げていきましょう。

ということで、東京オリンピックにボランティアとして参加するための英語力の目安をまとめると、

✔ 一般業務 → TOEIC 500点
✔ 通訳、案内業務 → TOEIC 840点

といったところになるでしょうか。

応募までには、まだ時間があります。現在の実力に自信のない人は、早めにレベルアップにとりくみましょう。

日本人が苦手にしている英会話力のアップには、最近主流になるつつあるオンライン英会話で量をこなすのがおすすめです。

しかし、どこのオンライン英会話が良いのか、選ぶのは大変です。

もちろん選抜される上で大事なのは語学力だけじゃありません。

過去のボランティア経験や熱意も問われますので、英語ができたらOKとはならないことを覚えておいて下さい。

(2017/11/13 追記)
ようやくオリンピックのボランティアに関する情報が少しずつ出てきました。

オリンピック組織委員会が望んでいるのは、やはり語学力やコミュニケーション力のある人材のようです。これはロンドン・リオと同じです。

またこちらも、ロンドン・リオと同様に、本番の10日間と研修の数日の参加がノルマなようです。この拘束期間がネックになる人も多いんじゃないかと思います。

これからも情報があれば更新していきます。