テニス

【2018 ATP1000】錦織出場。ムチュア・マドリード・オープンについて。

今回は錦織が出場予定のムチュア・マドリード・オープン(ATP1000)について紹介していきます。

ATPワールドツアー・マスターズ1000とは?!

まず、ATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)とは、ATP(男子プロテニス協会)が運営するテニス競技大会の規格名称です。グランドスラム(GS)・ツアー・ファイナルに次ぐ、大きな大会となっています。

現在は、世界中で年”9″大会開催されており、各大会の優勝者にはATPポイントが一律1000点与えられる為、略してATP1000とも言われたりします。そして優勝すると1000ptsも入るわけなので、ATPランキングに与える影響は非常に大きな大会です。

そしてATP1000は、前年のランキング上位30位までの選手に出場資格義務があり、不当な理由で欠場した場合は翌年に参戦できない事があります。その為、必然的にTOPプレイヤーが集結するレベルの非常に高い大会になります。(ただし選手の負担を考慮して、例外的にモンテカルロだけは出場義務がありません。)

また、以下の条件・実績を残した選手には出場義務が軽減されます。

✔ 通算600試合出場
✔ 年間12大会以上出場した年から12年プレー
✔ 満31歳に達すること。

上記の条件を1つ満たすごとに、1大会の出場義務が免除されます。また3つの条件すべてを満たした選手については、全大会の出場義務が免除されます。ちなみに錦織はまだ到達していません。

ATPのグレード

ちなみにATP大会におけるグレードは上からこのようになっています。

カテゴリ
総大会数
グランドスラム(GS)
4
ツアーファイナル
1
ATP1000
9
ATP500
13
ATP250
39

そしてこの下のカテゴリーに、チャレンジャーやフューチャーズがあります。

意外かもしれませんが、、、錦織はATP1000でまだ優勝したことがありません。あるのはATP500シリーズまでです。ATP1000では3度の準優勝、ツアーファイナルではベスト4、グランドスラムでは2014年全米オープン準優勝が最高となっています。

ATPポイント

ATP1000の大会に出場すると以下のようなポイントを獲得することができます。

順位
ポイント
優勝
1000
準優勝
600
準決勝敗退
360
準々決勝敗退
180
3回戦敗退
90
2回戦敗退
45
1回戦敗退
10

ムチュア・マドリード・オープンとは?!

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さてここからが、本記事の本題です。ATP1000の大会「ムチュア・マドリード・オープン」についてです。

ムチュア・マドリード・オープンとは、毎年5月前半にスペイン・マドリードで開催されるATP1000の大会のことです。

1990年にスウェーデンのストックホルムで初開催された後、ドイツのエッセン、シュトゥットガルトを経て、2002年から現在地のマドリード・アリーナで開催されるようになりました。

2008年まで室内ハードコートでしたが、2009年から開催時期が5月に変更され、全仏オープンの前哨戦として機能させるべく、サーフェスがアンツーカーを採用したクレーコートに変更になりました。2012年大会ではブルークレーコートが導入されましが、ジョコビッチやナダルが滑りやすいと批判し、2013年からは通常のレッドクレーに戻っています。

錦織は比較的得意としている大会で、過去の最高成績は2014年の準優勝です。

2014年は、当時クレーではほぼパーフェクトなナダルと闘い、1セットダウンから2セット目を奪取し、3セット目も先にブレイクし3-0になった4ゲーム目にリタイアするという、ホント残念な結果に終わりました。その後もいいところまでは勝ち進むので、是非今回は初優勝して欲しいです。

>>公式HP:http://www.madrid-open.com

優勝賞金

賞金総額:€ 6,200,860

開催要項

日程:2018年5月5日〜5月13日
グレート:ATP1000
場所:スペイン マドリード
コート:クレー

過去優勝者&準優勝者

2004年以降の優勝者は。

優勝者
2004
マラト・サフィン
2005
ラファエル・ナダル
2006
ロジャー・フェデラー
2007
ダビド・ナルバンディアン
2008
アンディ・マレー
2009
ロジャー・フェデラー
2010
ラファエル・ナダル
2011
ノバク・ジョコビッチ
2012
ロジャー・フェデラー
2013
ラファエル・ナダル
2014
ラファエル・ナダル
2015
アンディ・マレー
2016
ノバク・ジョコビッチ
2017
ラファエル・ナダル

2008年以降は、まぁどの大会もそうですが、BIG4しか優勝者がいません。何気にローランギャロス(全仏)と同様に、ナダルの独壇場かとも思いますが、そこまでではないです。(5勝している時点で「そこまでは」という言葉もどうかと思いますが。)

錦織の過去成績

シード
成績
2008
不出場
2009
不出場
2010
不出場
2011
ノーシード(予選突破)
ベスト64(1回戦棄権)
2012
不出場
2013
第14シード
ベスト8(準々決勝敗退)
2014
第10シード
準優勝(決勝途中棄権)
2015
第4シード
ベスト4(準決勝敗退)
2016
第6シード
ベスト4(準決勝敗退)
2017
第8シード
ベスト8(準々決勝敗退)

バルセロナ・オープンから続く、スペインクレーシリーズは、得意にしている方です。

2014年準優勝、2015年ベスト4、そして2016年もベスト4。ここ最近は安定しています。

ムチュア・マドリード・オープンの視聴方法は?!

ムチュア・マドリード・オープンは、今年からGAORAとDAZNで中継されます。

関連記事:錦織の試合を観るための方法 (ATPの大会を観るためには)

DAZN

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       引用:DAZN

ソフトバンクが非常に力を入れていた「スポナビライブ」がなくなり、そこから引き継いだ形なのが「DAZN」です。2016年頃から始まったサービスですが、今後こういう媒体が主流になっていくのだろうなと思うほど、凄い内容が充実しています。

「DAZN」はプロ野球11球団の試合中継、プレミアリーグ・リーガエスパニョーラの全試合中継、Bリーグなど、他競技も非常に充実しているので、スポーツが大好きで、いろいろな競技を観たい人には非常におすすめです。そして、これからますます発展していくサービス媒体だと思います。

もし完璧にスポナビライブを引き継いだなら、テニス関連は非常に満足いくものとなるはずです。

グランドスラムを覗いた、ツアーファイナルズにマスターズ(ATP1000)の全大会、ATP500シリーズを13大会中12大会放送されるはずです。

今まではATP1000を観るのには、GAORAしか選択肢がなかったのですが。。。DAZNが、明らかにGAORAを上回る放送内容となっています。更にグランドスラムも放送に組み込むなどして、WOWOWも食いそうな勢いです。

嬉しいことに、携帯がdocomoの人は月額980円と破格の料金になっています。これは非常に魅力です。他社からの顧客を奪いたいのが見え見えですが、スポーツ好きな人には魅力ある条件です。

✔ ATP250シリーズ:15大会(全40大会中)
✔ ATP500シリーズ:12大会(全13大会中)
✔ ATP1000シリーズ(マスターズ):9大会(全9大会中)
✔ ツアーファイナル
✔ グランドスラム:未定
✔ オンデマンドでネット配信も一部対応
✔ ネット放送(ストリーミング配信)
✔ 月額1750円(docomoユーザーは月額980円)

今なら30日間の無料体験のほか、ユーザー登録しなくてもスマホ・PCから無料中継の試合は視聴できるので、興味ある方はぜひ試しに観てみてください。

関連記事:DAZNをTVで観るのに必要な「Fire TV Stick」と「Amazon Fire TV」を比較してみた

GAORA

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       引用:GAORA

「GAORA」は、スカパーやケーブルテレビで放送しているスポーツチャンネルです。これまでATP1000のマスターズ以下の大会を放送していた最有力の媒体でしたが、2017年から「スポナビライブ」が37大会を放送することになり、GAORAの立ち位置がかなり怪しくなってきました。

テニスを観るために契約するのではなく、スカパーパックの1つとしてテニスも見られるという位置づけで考えると良いかと思います。

✔ ATP1000シリーズ(マスターズ):9大会(全9大会中)
✔ ATPツアー20大会以上
✔ CS放送(スカパー)
✔ 月額945円(+スカパー基本料金)

2018年ドロー

>>ドロー&結果はこちら。

さいごに

いつマスターズを優勝してもおかしくない錦織。今回のマドリードで、得意にしているハードコートから、こちらも得意にしているクレーコートに移りました。全仏前に、ここマドリードとローマでマスターズ初優勝し、勢いをもってグランドスラムに臨みたいところです。

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